TaoTronics TT-BH072:スポーツに最適!apt-X HDの高音質が安価で手に入るBluetooth5.0イヤホン【提供レビュー】

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今やよほど音質にこだわる一部のマニア以外にとって、イヤホンというものはBluetoothによる無線接続のものがかなり一般的になってきている。充電しなければならないという一手間こそあるものの、スマホなどの音楽再生機とイヤホンが線でつながっていないという快適さは、公共交通機関での移動中などではものすごいメリットになる。

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TaoTronics TT-BH072:apt-X HD対応の高音質無線イヤホン

というわけで紹介するのが、左右が繋がっているタイプのBluetoothイヤホンである、TaoTronics TT-BH072。今回はTaoTronicsブランドを販売する株式会社SUNVALLEY JAPANからの提供を受けてのレビューとなる。

洒落たオレンジと白のパッケージの中からは、

  • TT-BH072本体
  • USBケーブル(microUSB)
  • イヤーピース:3サイズ
  • イヤーフック:3サイズ
  • トラベルポーチ
  • 取扱説明書

が出てきた。取扱説明書は日本語も掲載されているが、内容がかなり薄いのでこれだけ読んでも使い方がわからない場合があるかもしれない。

TT-BH072のスペック

メーカーTaoTronics
モデルSoundElite 72 TT-BH072
チップQCC3034
Bluetoothバージョン5.0
対応コーデックSBC、AAC、apt-X、apt-X HD
充電時間約1時間40分
連続再生時間約13時間
防水等級IPX5
イコライザー機能本体に搭載。Normal、Bass、Trebleの3パターン。
ハンズフリー機能搭載
ノイズキャンセル機能CVC8.0

※TT-BH072に搭載されるノイズキャンセル(CVC8.0)は、通話する際にマイクへの雑音を取り除く機能であり、周囲の雑音を取り除いてクリアに音楽を聴くための機能ではない。詳しくは以下を参照。

何度も言いますがイヤホン、ヘッドセット、ハンズフリー機器のCVC6.0、CVC8.0ノイズキャンセル機能は電話をかける時に役立つ機能です。BOSEのヘッドホンやイヤホンのように、装着するだけで周囲の騒音が消えることはありえませんし、あなたの耳に届く音楽に何の関係もありません。

apt-X HDコーデック対応で高音質な音楽を長時間楽しめる

TT-BH072最大の特徴は、クアルコム社最新(※2019年6月時点)チップ”QCC3034″を搭載していること。これによって電力消費を最小限に収めることが可能となり、連続再生時間はなんと13時間を誇る。一度充電してしまえば、使用中に充電が切れてしまう、なんて心配からは解消されるだろう。

さらに対応コーデックが標準的なSBC、AAC、apt-Xに加え、さらなる高音質コーデックであるapt-X HDに対応。非常にきめの細かい、減衰の少ない音楽再生が可能となっている。

充電はmicroUSBで

右耳側にあるコントローラーの蓋を開けるとmicroUSB端子が出てくるので、USBケーブルを繋げば充電が可能。充電時間は1時間40分。LEDのインジケーターが赤から青になったら充電完了のサインだ。

そろそろこの手の充電端子は全てUSB TypeCに移行してもらいたいので、この端子がmicroUSB端子というのは個人的にはいただけないポイントではある。端子の蓋はしっかりしているので、実用性に問題はない。

コントローラーで簡単操作

+ボタン、再生ボタン、-ボタンの3つのボタンが付くコントローラーは右耳側に装着されている。見にくいがマイクも搭載しているので、ハンズフリーでの通話も可能。

音量ボタンは短く押せば音量調整に、長押しで次の曲/前の曲に移動することができる。

再生ボタン(多機能ボタン)は、長押しで電源ON/OFF、短く押して音楽の再生/停止、着信の受け取りなどが可能。

簡単にペアリングが可能

コントローラー中央の多機能ボタンを長押しするとLEDインジケーターが青/赤の点滅を繰り返し、ペアリングモードに移行する。

その状態でスマートフォンやDAPのBluetoothをONにしスキャンすれば、すぐに接続可能なデバイスに「TAOTRONICS SoundElite 72」が表示されるので、それをタップすればペアリングが完了。TT-BH072はペアリングした機器を複数記憶することができる。

接続した際には「ピコッ」と音が鳴るだけのシンプルなサインなので、うざったい通知がなくスマートな印象。

マルチポイントに対応

公式では謳われていないが、試してみた限りスマートフォン+DAP(音楽再生機器)の二つを同時にBluetooth接続することができた。マルチポイントに対応しているので、DAPで音楽を流して、電話をスマートフォン経由でTT-BH072で受け取る、なんてことも可能。

耳にしっかり固定されるのでスポーツに最適

TT-BH072にはシリコン製のイヤーフックが付いているので、これを耳の内側にひっかけるように装着すればかなりガチっとイヤホンが固定される。試しに飛んだり跳ねたりしてみたが、イヤホンがズレるようなことは全くなかった。右耳側にコントローラーがあるのだが、これは非常に軽いので激しく動き回ってみてもほとんど存在を感じさせないのも嬉しい。適切なサイズのイヤーピース・イヤーフックを選べば、長時間使用による耳の痛みもかなり少なかった。

またIPX5の防水等級があるので、汗や雨といった水の影響を受けにくい。ジムや運動公園でのトレーニング中に使うのに最適なイヤホンだといえるだろう。実重量で14gという超軽量さなので全く邪魔にならない。

加えてイヤホンの裏側がマグネットでくっつくようになっているので、首から下げて置く際にもイヤホンがプラプラしにくくなっている。ちょっとしたタイミングでイヤホンを外しても落とす心配がない。

イヤホンとしての性能について

音質について

基本的にaptXコーデックで視聴している。箱出しよりも数時間音楽を鳴らしっぱなしにした後の方が音がクリアになってきたので、多少なりともエイジングが必要なイヤホンだと感じた。以下のレビューはエイジング後の話。

※音の感じ方には個人差があるので、参考程度に見てください。

高音域

密閉型イヤホンという理由もあるだろうが、特に高音は少しくぐもった印象がある。しかしaptXなどの高音質コーデックを使うと音の粒立ちが良くなり、キラキラ音などもかなりしっかりと聞こえてくるようになる。突き抜けるような伸びはないが、キレは悪くない。

中音域

若干だがボーカルが後ろに下がっているような印象がある。だからといって大きな不満があるわけではない。女性ボーカルだと少しだけ物足りなさがあるが、男性ボーカルであれば特に違和感は感じない。

低音域

このサイズのイヤホンにしては意外なことに、そこそこの強さの音圧を感じる。また特にベースやドラムの低音は(少し誇張気味にも聞こえるが)割と迫力のある聞こえ方がする。ロックなどの音楽を聴くと思いのほか楽しくリスニングできる。

総合した音質:価格以上のフラットサウンド

中音域がもうちょっと強ければ音の厚みがあっていいのにな~という惜しい感じはあるが、全体的にはフラット+低音を少し強調した印象で、何にでも合う音質。全域でクリアさに欠けるので、とにかくいい音が聴きたい!という人には向いていないが、Bluetoothイヤホンであることを考えれば、価格以上の音を鳴らしてくれていると思う。特に低音が思った以上に主張してくるので、聴いてて楽しくなるようなチューニングになっている印象で、運動中も含めリズムに乗るような感じで聴ける。

イコライザーによる違い

TT-BH072の少しユニークな部分として、イコライザー機能がある。これは

  • Normal
  • Bass
  • Treble

の3種類のイコライザーを、多機能ボタンと音量+ボタンの同時押しで切り替えることができる。切り替える際にはそれぞれのモードの名前が女性の声で流れるので、今が何モードなのか?が分からなくなることはない。

Bassに切り替えると低音が強調されるようになる。明らかに低音の音量が増すが、その分中音より上が減退する。低音がかなり強めな曲を聴く分にはいいと思う。

Trebleでは低音域が減少して高音域が伸びるようになる…といいのだが、低音が弱くなったことで音の厚みが減ったことの方が強く感じてしまう。

個人的にはNormalが一番バランスもとれていて、音の厚みもそこそこあるので、あらゆるジャンルの音楽を楽しく聞けてベストだと感じた。

動画鑑賞をする分には遅延を感じない

Bluetooth5.0×apt-Xコーデックでスマートフォンと接続した状態で動画鑑賞をしてみたが、特に映像を見る分には遅延を感じることはほとんどなく、イヤホンが無線接続であることを意識することはなかった。

一方で遅延の影響を大きく受ける音ゲーをプレイした際には、映像と音楽のタイミングがずれていることがハッキリとわかるレベルで遅延していた。apt-X LLなどの超低遅延コーデックを非搭載なので、そのような用途には向いていない。

接続強度はかなり強い

接続強度はかなりあるようで、部屋の端にスマホを置いて、音楽を流しっぱなしで隣の部屋に行ってみたりしても、再生が途切れることはなかった。試してみたところ、カタログスペック通りおよそ10mほど離れたところで途切れたので、実用的な範囲であれば全く支障は無いと感じる。

ホワイトノイズはかなり小さい

Bluetoothイヤホンでどうしても切っても切り離せないのがホワイトノイズ。TT-BH072も音楽が鳴っていない時は「サー」というノイズが聞こえるが、その音は非常に小さく、多少の騒音がある状況だとそこまで気にならないレベルに抑えられている。もちろん音楽が再生されている状況だと全くわからない。

ケーブルのタッチノイズは少し気になる

ホワイトノイズが少ない一方で気になるのが、ケーブルのタッチノイズ。肌や服にケーブルが擦れるとノイズが聞こえてくるので、できればもうちょっと対策してほしかった。ケーブルのシュア掛け(耳掛け)が構造的にできないのが痛い。

安価で高品質なBluetoothイヤホン

TT-BH072の感想をまとめる。

いい点

  • apt-X HD対応
  • 13時間の連続駆動が可能なので充電切れの心配がない
  • 超軽量で耳にガチっと固定される+防水で、運動中でも使える
  • 接続強度が強い
  • ホワイトノイズが非常に小さい
  • 価格以上のフラットサウンド
  • イコライザーで音質の変更が簡単にできる
  • 安い

イマイチな点

  • 充電端子がmicroUSB
  • 高音の伸びとクリアさが物足りない
  • タッチノイズが気になる

価格的にも4000円台、セールであればもっと安く買えるタイミングもあることを考えれば、ものすごく完成されているBluetoothイヤホンなのは間違いない。普段使いや通勤、トレーニングなどで気兼ねなくガンガン使える実用的な一本なので、そういうものが欲しい人は満足できるはずだと感じた。