GoPro純正バッテリーの信頼性がなさすぎて怖いので、GoPro用のバッテリーを買い足したい。純正のエンデューロバッテリーがなんか良いらしいのだが、相変わらず値段が高い(4000円/個)し、そもそもGoProはバッテリー容量的に長時間駆動が難しいので複数個のバッテリーが欲しい。となるとやっぱりコスパ的にも社外バッテリーから選びたくなってくる。
久しぶりに調べてみたが、あいも変わらず社外バッテリーの世界は魑魅魍魎でよくわからないので、かつてこのブログに商品提供をしてくれて、実際今でも調子よく使えているメーカーのバッテリーを買ってみることにした。
Vemico GoPro Hero 9~12用エンデューロバッテリー3個+充電器セット
というわけで買ったのがVemicoのGoPro用バッテリー。エンデューロバッテリー3個と充電器がセットで約5000円、購入時はクーポンがあったので4000円切りで購入できた。純正バッテリー1個分の値段で3つも買えるのだから、多少駆動時間が短くてもカバーできる。
- エンデューロバッテリー×3
- バッテリーケース×3
- 3個同時充電器
- USB-Cケーブル
- 取扱説明書
- 保証書
が箱に入っていた。取扱説明書(写真左下)が信じられないぐらい小さい。
保証書によるとレビューを書くと次回注文用の20割引コードが貰えるらしい。タダどころの騒ぎじゃない。
-10℃の外気温環境でも使えるエンデューロバッテリー
VemicoのGoPro9~12用エンデューロバッテリーは容量1800mAh。純正エンデューロバッテリーが1720mAなので80mAhだけ容量が大きい事になっている。
見た目的には純正品に合わせた白黒のカラーリングで、表面にはVemicoのロゴ、裏面には詳細なスペック、側面にはAHDBT-901という型番が記載されているが、基本的には純正バッテリーと変わりがない。PSEマークの記載もある。
エンデューロバッテリーは低温環境下での性能を強化したバッテリーで、メーカー曰く「GoPro11が-10℃の環境下において4K/60FPSで76分撮影できる」らしい。ほんとかな。
底面の端子も純正バッテリーと同形状。上面のベロは強固に固定されている様子で、強めに引っ張ってみても取れそうになかった。こういうところは安心して使えそうな雰囲気が出ている。
もちろんGoProへの脱着もスムーズ。すぐに膨らんでしまう純正バッテリーよりはるかに使いやすい。
少し気になったのが到着時の充電残量。2つは44%と58%でまあまあ悪くなかったのだが、一つだけ14%しか残量が無かった。出荷時の管理が悪いのか、自己放電具合にばらつきがあるのかは不明だが、保管時の容量は50%程度で揃っていて欲しかったところ。
3個同時充電器は見た目チープで嵩張るが便利
付属してくるトリプルチャージャーは、パット見はマットな質感で悪くないのだが、手に取るとペラペラでチープな印象を受ける。特に開閉する蓋が弱く、ちょっとひねると簡単にヒンジが取れてしまう。
裏側にUSB Type-Cを繋げれば充電できるのは嬉しいのだが、なぜか端子の隣に青いLEDランプがあって、USB接続中は常に光る。あまり強い光ではないとは言え、表面にも充電状況を示すLEDランプがあるので、わざわざこんなところが光らなくてもいいのに…と思ってしまう。
ただ一方で3つ同時に充電できるのは本当に便利。充電器は入力5V/2Am出力4.4V/800mA(×3)とのことで、空のバッテリーを3つ充電し終えるのに2.5時間ほどかかる計算になる。GoPro自体が急速充電に対応していないのでこんなものだろう。充電完了時は表のLEDランプが赤から緑に変わる。
とは言えさすがに箱形状のトリプルチャージャーはちょっとでかい。上にバッテリーを刺すだけのツインチャージャーに比べると体積的には2倍強はあるので、カバンの中に突っ込むと意外と邪魔になりそうなサイズ感。
家ではトリプルチャージャーで一気に充電して、外出先にはツインチャージャーを持っていくような使い方がベストかもしれない。
冷蔵庫の中でテストしてみた結果
エンデューロバッテリーバッテリーの実力を試すべく、冷蔵庫の中でGoPro HERO9 Blackに今回のVemicoバッテリーを入れて試し撮りしてみることにした。冷蔵庫内の温度は不明だが恐らく3℃ぐらい。
設定は4K60FPSとHERO9ではほぼ最大負荷。100%充電状態からスタートさせてみる。
34分20秒経過時点でバッテリー残量は34%。
1時間14分時点で残量は1%。
で、この写真を撮った30秒後に撮影が止まっていた。記録は74分54秒。
これは-10℃環境でのメーカー公表値(76分)より若干劣る値だったが、カメラが違うのでなんとも言えない。個人的には4K60FPSで1時間以上撮影できるのであれば何ら問題ないし、それが約3℃の冷蔵庫内で実証されたのだから素晴らしい。
実際の環境下では手ブレ補正や暑さ寒さなど様々な影響が加わるので1時間以下の撮影時間だと思われるが、1時間ぐらい撮影できれば新品の純正バッテリーとほぼ差はない。なので実用上の問題は無いのではないかと思われる。
コスパに優れるGoPro用エンデューロバッテリー
個人的には社外バッテリーなんて純正同等の使用時間を期待して使うものではないし、むしろその低コストさを活かしてバンバン電池を入れ替えて使うものだと思っている。今回のVemicoエンデューロバッテリーは3個セットで純正と同じ値段だし、そこに充電器まで付属するのだからお得感は満載。
くわえて実際に冷蔵庫内で1時間以上動いたことを考えても、普通に使う分にはまず不満の無い性能があるのではないかと思われる。少なくともまともに使えない純正バッテリーよりはマシだし、ダメでもあきらめが付く値段。だめになったら買い替える、ぐらいのつもりで買っておいても損は無いだろう。
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