【レビュー】モバイルバッテリーはスマホ直刺しの時代へ。UGREEN Nexode 5000mAh Power Bank with Build-in USB-C Connector

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ガジェット

最近のスマートフォンは電池持ちがそこそこ良くなったが、特に長時間外を出歩くときなどに充電が切れたらどうしようという心配は常にある。でも大きなモバイルバッテリーを持ち運ぶのは重たくてめんどくさい。充電が切れそうなときに、手軽に素早く充電できたらどんなに素晴らしいことだろうか。

今回はそんな需要に答えてくれそうな製品をUGREENから提供してもらった。UGREENの製品は個人的にも好きで昔から充電器やSDカードリーダーなどを使用してきたので、今回の製品も非常に気になっていた。早速見ていこう。

この記事はUGREENより商品提供を受けて執筆しています。ただし記事内容は自由のため、忖度無しでレビューをしています。

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UGREEN Nexode 5000mAh Power Bank with Build-in USB-C Connector

今回商品提供があったのはUGREENのモバイルバッテリー。その名もUGREEN Nexode 5000mAh Power Bank with Build-in USB-C Connector。ちょっと名前が長い。

NexodeはUGREENの急速充電器に付けられるブランド名で、5000mAhはバッテリー容量。Build-in USB-C Connectorの名の通り、USB-Cコネクターが内蔵された、20WのPD急速充電に対応したモバイルバッテリーだ。

中身はシンプルに

  • モバイルバッテリー本体
  • USB-C to Cケーブル(約50cm)
  • 取扱説明書

となっている。

スペック

メーカーUGREEN
モデル名Nexode 5000mAh Power Bank with Build-in USB-C Connector
バッテリー容量5000mAh
サイズ(実測・突起物含まず)79×38×26mm
サイズ(実測・突起物含む)79×50×26mm
重さ(実測)110g
バッテリー容量5000mAh
バッテリータイプリチウムイオン電池
入力5V-3A
9V-2.22A
12V-1.67A
出力5V-3A
9V-2.22A
10V-2.25
12V-1.67A
総合出力5V-3A
出力容量2500mAh(5V/2.4A)
1500mAh(9V/1.3A MAX)
1400mAh(10V/1.2A MAX)
1300mAh(12V/1A MAX)
充電時間約2.5時間

USB-C端子が直刺しできるモバイルバッテリー

UGREEN Nexode 5000mAh Power Bank with Build-in USB-C Connectorは見ても分かる通り、頭の天辺からUSB-C端子が生えているモバイルバッテリー。そう、これはUSB-C端子をスマートフォンに直刺しすることでそのまま充電ができるというコンセプトの製品なのだ。

今までモバイルバッテリーはスマホを充電するのにケーブルが必要だったが、このバッテリーではそんなものは必要ない。とにかくスマホのおしりにブスッと差し込んでしまえば即充電が開始される。なんてシンプルでわかりやすいことだろう。

正面にはUGREENのロゴが書かれたのみのシンプルなデザイン。色味はNexodeブランド共通のグレーでこれまたカッコいい。全体的に丸みを帯びているので角が尖っておらず持ちやすい。ちょっと分かりづらいがコネクターを保護するゴム部品はにっこり笑顔が描かれている。

背面にはCEマークやメーカーの記載のほか、一つギミックとしてスタンドが内蔵されている。

正面から見て左側面にはPSEマークなどの各種記載が書かれる。

正面から見て右側面にはUSB-Cメス端子が備わる。

上面にはUSB-C押す端子とその保護カバー、そして各種情報が記載されている。

下面には残量表示と、必要に応じて強制的に充電を開始するためのボタンが備わる。

このボタンはイヤホンなどの低電力アクセサリー機器を充電するために使用するもので、ボタンを長押しすると充電が開始される。

2つのUSB-C端子から最大20Wの出入力が可能

UGREEN Nexode 5000mAh Power Bank with Build-in USB-C Connectorはパッケージにもあるように最大20WのPD充電に対応している。PD20Wというのはモバイルバッテリー→スマートフォンの充電だけでなく、モバイルバッテリー自体の充電もPD20Wで可能ということ。

しかも、オス・メス1つずつ備わっているUSB-C端子の両方がそれに対応している。だからてっぺんにあるUSB-Cオス端子を充電器に繋げばモバイルバッテリーが充電できるし、側面にあるUSB-Cメス端子にケーブルを刺しても充電できる。

同様にオス・メス端子の両方からスマートフォンなどの機器を充電できる。あまりにもマルチすぎて何を言っているのかわからなくなりそうだが、とにかくどう繋いでも充電・給電が可能ということ。とにかく繋げばOK!と思っていれば良い。

しかもPD20W充電なのでそこそこ充電速度が早い。世の中の殆どのスマートフォンは20W急速充電ぐらいまでにしか対応していないので、事実上これより速く充電できるメリットはない。要するに必要十分な性能をこのモバイルバッテリーは持っているのだ。

容量は5000mAhなので、スマートフォンなら1回充電できる容量。とはいえPD充電すると発熱などでエネルギー損失があるので、実際にフル充電するのは難しい。あくまでも一日の終りに、後もうちょっと充電を持たせたいときのためのバッテリーと考えるのが良いだろう。

20000mAhを誇る大容量モバイルバッテリーAnker PowerCore Essential 20000(中央)と、Google Pixel 7a(左)と並べるとこのサイズ感。非常にコンパクトで手に収まるサイズなので、カバンやポケットに突っ込んでいても邪魔にはならない。実測110gという重量も軽量で良い。

スマホ直刺し充電が思いの外便利

さっきからしれっと登場しているが、このモバイルバッテリー最大の魅力はスマートフォンに直刺しできる点。この状態は体験したことがないので、実際どうなのかなと思っていたのだが、使ってみると案外これが良い。

通常モバイルバッテリーを使う時は、ケーブルで接続してスマートフォンの背面にバッテリーを置くことが多いと思う。が、このバッテリーならスマホに直接パチっと接続するだけでOK。接続した瞬間に充電が始まるのは実にスマートでシンプル。

このUSB-C端子はモバイルバッテリー本体から約2mm飛び出したところから生えている。なので大抵のスマホケースであれば装着したまま充電が可能。逆にケース無しだと隙間が空いて見た目がちょっと不安定な印象なので、むしろケースを付けて運用したいまである。

ただしケースが長い場合、例えば手帳型ケースなどを使っている場合はうまくハマらないかもしれない。

スタンド内蔵なので動画視聴にも便利

UGREEN Nexode 5000mAh Power Bank with Build-in USB-C Connectorの背面にはスタンドが内蔵されている。このスタンドはプラスチック製ながらなかなかに剛性感が高く、パチパチと小気味よく展開される。

なので上の写真のようにスマホを立てた状態でも安定感が出るし、

このように横に寝かせて動画視聴するにも便利。スマホを接続した状態だと案外安定感があって良い。

ちなみに:2個同時充電も可能

ものは試しと2個所のUSB-C端子から同時に充電できるのか試してみたところ、充電可能だった。

ただしこのときの出力は2個所合計で5V-3Aまでなので急速充電は不可能。そもそも5000mAhしか無いのでこんな充電方法を常用しようとする人はいないと思うが…。

気になる点

しばらくUGREEN Nexode 5000mAh Power Bank with Build-in USB-C Connectorを実用してみて、気になった点は3点。

USB-C端子の飛び出し

一つはUSB-C端子が本体から飛び出しているところ。別に大したサイズではないので気にするだけ無駄といえばその通りなのだが、ゴムキャップが意外とカバンの中で引っかかったりするので微妙に邪魔に感じることはあった。

できれば折りたたみ式などきれいに収納できるような形式になっていれば使い勝手が向上したかもしれない。でもその分故障リスクが増えたり剛性感が減ったりすることを考えると、これが最適解かもと思うところもある。

スボンのポケットに突っ込みながら充電、みたいな使い方は難しい

スマホをズボンのポケットに突っ込んで、モバイルバッテリーと重ねて充電しながら持ち運ぶ人はそれなりにいると思う。というか自分もそういう使い方をたまにする。

だが、今回のモバイルバッテリーだとその使い方は若干難しい。

なぜならモバイルバッテリーの分だけ単純に長くなるし、重心も上がる。Type-C端子で繋がっているだけなので若干のグラつきがあってそのうち外れて無くなりそうな感じもして、なんだかちょっと不安に感じた。

基本的には手持ちで使っている最中や、鞄の中など比較的安定する状況での接続が好ましいと思った。

ゴムキャップの耐久性に不安

スマートフォンなどを接続している最中はゴムキャップが後ろに倒れるのだが、これがそのうち千切れそうな気がする。カバンやポケットでこすれているうちに引っ張られて、気づいたときにはなくなっていそう。

また比較的厚みのあるものに接続する場合、ゴムキャップが完全に引っ張られる形になる。直刺し端子はできるだけスマホなどの厚みの薄いものに対しての使用が好ましいのだろうが、直刺しで充電できるメリットも確かにあるので、この辺をもうちょっとうまく作ってほしかったなと思った。

スマートでちょうどいいモバイルバッテリー

UGREEN Nexode 5000mAh Power Bank with Build-in USB-C Connectorのレビューをまとめると、

スマートでちょうどいい、カバンに一つ入れておいて損はないモバイルバッテリー

といったところ。実際これは良いものだなという実感がある。

5000mAhという容量に20W PD急速充電というスペックがまずちょうどいい。丸一日出かけている日で夕方ぐらいのスマホの充電残量がちょっと不安だなというときにぴったりな容量だし、20Wの急速充電ができれば電池も比較的ハイスピードで充電できる。

大きさも手のひらサイズでじゃまにならないし、重さも110gと手頃。しかもUSBケーブルを忘れて充電できないなんて悲劇とは無縁で、ただスマホの底面に突き刺すだけで使える。今までのモバイルバッテリーの使い方の概念を変えるもので、実際に使ってみると「案外便利だな」とつい口から漏れるぐらいちょうどいい。

値段も3000円前後と性能を考えれば手頃なので、とりあえずカバンに一つ忍ばせておこうと思う。

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