親族用のPCを組んだ時に一つ気になったことがあった。CPUクーラーに付属していたCPUグリスがなんだか変だった。具体的にはまるで粘土のように固く、きちんとCPUグリスとして機能しているのか怪しい気がした。CPUグリスを変えてみよう。
Thermalrightの簡易水冷付属CPUグリスがなんか変
問題のCPUグリスはThermalright AQUA ELITE 360 WHITE V3に付属してきたTF7というグリス。単体でも購入可能なのだが、2g入りで499円とリーズナブルなのに、12.8W/m・Kと熱伝導率も高めな、スペック上はなかなか素晴らしいグリス。
が、今回のCPUクーラーに付属してきたそれは何かが変だった。
シリンジから押し出すのがやたら硬いし、CPUからいとも簡単に剥がれるし、指でつまめるどころかまるで粘土か練り消しのようにこねることさえできる。
普通のCPUグリスはもっと液体に近い状態で、ドロドロしているものだが、これは明らかにおかしい。長期保管で変質してしまったのだろうか…?
と思いながら普通に組んで使ってみたところ、CinebenchでCPU負荷100%をかけたときの温度はおよそ83度前後を推移していた。Antec FLUXで組んだ自分用PCでは70℃台だったはずなので、十分正常の範囲内とはいえちょっと高い。
この温度の高さがCPUクーラーの性能によるものなのか、ケースの通気性によるものなのか、あるいはCPUグリスがおかしいためなのか。いかんせんCPU以外すべての要素が違うので判断ができない。
えくすとりーむぐりすに塗り替える
そこで新しく買ったのが、Clock Work Tea Partyの「えくすとりーむぐりす」。4g入りで近所のPCショップで880円と安い上、12.8W/m・Kと熱伝導率も良好。近所のPCショップで購入できる中では一番コスパが良さそうだったので選んでみた。
TF7をきれいに拭き取った後にえくすとりーむぐりすを塗ってみたが、普通のグリスって感じで塗りやすくて非常に良い。ってかこれが普通だよねきっと。
塗り直してCinebenchを実行してみたが、温度は83℃前後となにも変わらなかった。
つまり粘土みたいな状態のCPUグリスであっても、何ら問題なく機能していたということ。問題ないんだ、あれ…。
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