突然のことだった。この奥にある古いDELLのパソコンを使いたいと言われてしまった。もともとこのDELLのパソコンには、これまた旧式の19型モニターが接続されていて、僕はそのモニターを奪い取って2画面にして使っていた。なんていったってDELLのパソコンを全くと言っていいほど使っていなかったので、そこに画面がなくたってなんの影響もなかったのだ。
しかしそんなことも言っていられない状態になった。DELLのパソコンを使うというなら、古いモニターをくれてやろう。僕は新しいモニターを買うんだ!
というわけで
といっても急な話だったので予算もないし、前に検討した1.5万円ほどのIPSモニターでいいだろう。
さーて、この中からどれを選ぼうか。そう思っていた時にとある連絡が来た。
「フィリップスのモニターが安くていいよ」
マジかよ。
Philips 246E7QDSB/11
モニターを買わなきゃと言った翌日にはもうすでに手元にあるんだから、現代の物流スピードがあまりに早すぎて怖くなる。というわけで、買ったのはPhilips 246E7QDSB/11。23.6インチのフルHDノングレアモニター。PLSとかいう聞きなれない液晶なのだが、どうもIPSの進化版で消費電力が少ないらしい。それは素晴らしい。
さっそく開封。中には本体や電源ケーブルのほかに、HDMI、DVI-D、D-SUBケーブル(それぞれ長さ2m)が入っているので、それ以上に長くケーブルを引っ張ったりしない限り何か別に買うべきものはない。
ただ、消費電力が少ないとはいえ、電源ケーブルがあまりに細すぎて不安になる…。大丈夫かいな。
裏面には端子が集中して配置されている。裏面は曲面を描いているが、モニターアームが取り付けられるねじ穴も用意されていて拡張性も高い。本当はDisplayPort端子が欲しかったけど、とりあえずなくてもいいかと思ってこのモニターを選んでみた。
設置
もともとこんな感じで並んでいたのが…
こうなった。電源をつないで、PCとモニターをDIV-Dでつなぐだけなのですごく簡単。5分もかからない。
隣のEV2450-BKRと同じ24型なので、とても綺麗に並んでいてすっきりする代わりに、かなり横幅を取ってしまっている。
今回買った246E7QDSB/11もベゼルがかなり狭いので、モニター間の繋がりには特に違和感がない。
厚さもほぼ同等。素晴らしくすっきりしている。
モニターの足が高い
ちと気になるのはここ。脚がそこそこ高い。机からモニターの下端までは高さが約10cmある。金属製のモニターの足はとても細くて華奢なデザインなのにここまで足が高いので、裏においてあるケーブルがもろに見えてしまって、いい感じに隠せない。設置場所を選べばかなりすっきりして見えるのだろうけど…。モニターに角度はつけられるが高さは変えられないので、高さを無段階に調整できるEV2450-BKRの強みがここで発揮されてよかった。
ちなみにモニターが幅を取りすぎてスピーカーを置くスペースがなくなってしまったので、モニターの下に寝かせて設置してみた。机に直置きすると音が荒れた感じがしたので、適当なウレタンを下に引いておくとかなり改善された。いいかんじ。
ついでに3画面化
ついでなので隣においてあるORIONの32型テレビをHDMI接続して3画面を行った。3画面あるとYouTubeなどを垂れ流しながら作業ができていいなぁなんておもっていたので、モニター付け替えのついでにさくっと作業。
このテレビ、色味もアレだしフルHDじゃないし正直いまいちなのだが、PCモニターに合わせて色味を再調整してみたらかなりマシになってきた。映像を垂れ流すだけならそこまでの違和感はないし、十分だ。
肝心の色味、目へのやさしさ
肝心の性能だが、色味でいえばむしろEV2450-BKRよりも色がはっきりしている感じがし、特に白がきれいだ。EV2450-BKRに合わせるために若干輝度を落としたが、それで特に問題のない状態になった。1/3の値段なのにすさまじいコストパフォーマンスだ…。
目へのやさしさという点ではEV2450-BKRのほうがいい感じがする。非光沢加工が今回のフィリップスモニターのほうが薄い感じがするのが原因だろう。
謎の粉噴き
ちょっと見にくいのだが、ベゼルを含むピアノブラックになっている部分が白い粉を噴く。一回拭いてみたが、しばらくするとだんだんと白ぼけていってしまう。何回か掃除すればそのうち出てこなくなるのだろうか…。おそらく包装時の保護フィルムの糊か何かだと思うし、僕はそこまで気にしていないのでまぁいいんだが。
【追記】
硬く絞った濡れ雑巾で拭いたら粉拭かなくなった。
すさまじいコストパフォーマンス
EIZOのEV2450-BKRと遜色ない画面の美しさが1.2万円で手に入るというのはすさまじいコストパフォーマンスの高さであると言わざるを得ない。足のデザイン等に気になるところはあるものの、モニターアームを使っている人ならば何の問題もないし、僕自身もそこまで気にしていない。他の人のレビューを読んでいると、黒点や輝点が出てくるという情報もあるが、保証期間も長いので、不具合が起きても安心して使えるだろう。安価で美しいモニターが欲しいという人にお勧めしたい。
コメント
どうも通りすがりです。
私の悩みにピッタリの記事なのですが、
246E7QDSBとEV2450-BKRどちらがオススメですか?
コスト的には246E7QDSBなのですが、
目の疲れが非常に気になるのでEV2450-BKRも捨てがたいです。
246E7QDSBでも全然疲れないよ!ってことなら246E7QDSBに決めようと思っています。
ひゃっかいだんさん的にはどうでしょうか?
目への優しさを重視するならEV2450-BKRが圧勝です。
僕は現在メインでEV2450を使ってサブで245E7QDSBを使ってるんですが、たまに245E7QDSBをよく見るような形で作業してみると軽く目の疲れを感じます。
そういう意味でtamaさんにはEV2450の方が満足できると思います。ただ写真などが鮮やかに見えるのは246E7QDSBの方ですね。というわけでマルチモニタにしてうまく使い分けるなら、僕の画面の組み合わせはコスパがいいのではないかと思っています(笑)。EV2450を2台買うのはお財布的に厳しいですからね…。
なるほど・・・決めました、EV2450-BKRにします。
鮮やかに映るという事は目を使っているのかもしれませんね。
ただ、EIZO2台目は厳しいので結局245E7QDSBも買う可能性が・・・
貴重なご意見ありがとうございました!
価格ドットコム等より断然参考になりました(笑)
※承認制を知らず、連投すみませんでした。
この手のものは使ってみないことにはわからないですからね。
安い物でもないのでそんなに買い替えたりできませんし…。
ただEV2450-BKRはやっぱり高いだけあって満足できる液晶画面だと思います。
多分承認制だと気づいてないんだろうなぁとは思っていましたが(笑)、気にしていません。
また何かあればいつでもコメントください。