ホームシアター、それは全人類の憧れ(?)。
僕は映画館で映画を見るのが好きなのだけども、やっぱり家でも大画面でじっくりと映画が楽しめれば、そんな嬉しいことはない。
2万円台の家庭用プロジェクターVIVIMAGE Explore3
というわけでレビューを行うのが、VIVIMAGE Explore3。Amazonでおよそ2.6万円(2020年4月現在)で販売されているのだが、どうも定期的にクーポンを発行しているらしく、タイミングが良ければ2万円前半で購入可能な、家庭用のプロジェクターだ。
今回は販売元であるVankyoより商品の提供を受けてのレビューを行っている。
6500lm×フルHD解像度のプロジェクター
VIVIMAGE Explore3のスペックは以下の通り。
ブランド | VIVIMAGE |
モデル名 | Explore3 |
解像度 | 1920×1080 |
サポート解像度 | 576i / 576p / 720i / 720p / 1080i / 1080p |
ディスプレイテクノロジー | LCD(液晶プロジェクター) |
ライトソース | LED |
LED輝度 | 6500lm |
コントラスト比 | 6000:1 |
投影方法 | 正面 / 背面 / 天吊り |
アスペクト比 | 4:3 / 16:9 / Auto |
投影サイズ | 53-300インチ |
フォーカス | 手動 |
縦横キーストン | ±40° |
スピーカー | 10W/8Ω×2 |
電源 | AC100-240V, 50/60Hz |
サイズ | 293×104×115mm |
重さ | 2.9kg |
写真ファイル | JPEG / BMP / PNG |
ビデオファイル | 3GP / AVI / MKV / MOV / MP4 / MPG / VOB / MPG / RMVB / RM |
オーディオファイル | MP3 / WMA / OGG / AAC / FLAC / APE / WAV |
ポート | HDMI入力×2 / USB2.0×2 / 音声出力×1 / AV入力×1 / VGA入力×1 |
付属品は、
- プロジェクター本体
- リモコン
- 取扱説明書(日本語あり)
- AVケーブル
- HDMIケーブル
- 電源ケーブル
- カードリーダー
- 掃除用の綿棒
が付いてくる。入力ケーブルが最初からついてくるので後から買い足すものが無いのは嬉しい。
シンプルで馴染みの良い外観
VIVIMAGE Explore3は曲線を使った滑らかなデザインをしている。白い光沢をもつボディは細かいシボ加工がされていて、落ち着いた雰囲気を持つ。恐らく多少の埃をかぶっても目立ちにくいのではなかろうか。全体的にシンプルで、家の中にあっても特に違和感のないだ。サイズはそれなりの存在感があるけども。
裏面は黒いカバーが付き、各種端子が並ぶ。左右にある灰色の部分はスピーカーが埋め込まれている。
裏面の端子はこんな感じ。HDMIを繋げればパソコンやレコーダーを、USBからはスマートフォンなどを接続できる。音声出力端子もあるので、音環境に拘ることもできる。
上面はつるっとシンプルで、後ろ側にボタンが並んでいる。
裏面は特に何もなし。別売りのプロジェクターブラケットを使用することで天井から吊るすことも可能。
裏面のPUSHボタンを押すと足が出てきて、角度の調整が可能。調整は細かいので、多少の傾きがある程度であれば問題なく対応できる。
超簡単なセッティング
早速セッティングしていく。
セッティング方法はすごく簡単で、
- 白い壁から1.8m以上離れたところにプロジェクターを置く
- 電源コードを差し込む
- 電源ボタンを押す
- リモコンとプロジェクターをペアリングする(「音量-」と「音量+」ボタンをリモコン上部の赤いLEDが点滅するまで同時長押し)
- PUSHボタンを押してスタンドを引き出し、画面の高さを調節
- フォーカスリング(レンズの周りの黒い輪)を調整してピントを合わせる
- リモコンで台形補正を行う
以上。プロジェクターを水平で投影したいスクリーンに垂直な位置に置くことができれば5番と7番は省略できる。今回は都合よくいい場所に置けたので、実質的にプロジェクターを置いて電源を入れピント調整をしただけでセッティングが完了した。
投影サイズは壁からの距離と合わせてそれぞれ、
- 1.8m-53インチ
- 2.5m-75インチ
- 3m-90インチ(推奨距離)
- 5m-150インチ
- 10.2m-300インチ
となっている。試しに1.8m未満の距離に置いてみたら、投影サイズが小さく、なおかつピントが合わなかった。今回はおよそ2.5mの距離に置いてみた。
6500lmのパワー!周囲が明るくても視認性を確保
HDMI端子にAmazon fire tv stick 4Kを接続、リモコンで入力ソースを選択すると、見慣れた画面がパッと壁に投影された。
部屋の明かりを消した状態だと鮮明に映る。
部屋の電気を付けてもこの鮮明さ。写真だとちょっとわかりずらいが、この部屋はそれなりに明るい照明が付いているのだが、それでも投影された映像ははっきりと映る。6500lmのLED投影機のパワーはすごい。屋内で昼間にプレゼンするときにも電気を消さなくてもよさそう。
約二時間の映画を見てみる
せっかく憧れのホームシアターを手に入れたので、映画を楽しみたい。単純にVIVIMAGE Explore3とAmazon fire tv stick 4Kを繋げただけなので、音声は内蔵のスピーカーから出てくる。見ている間に気が付いたことを書いていこう。
リモコンの反応がいい
映像を投影するという性質上、自分よりも後ろ側や上側にプロジェクターがあることの方がほとんどだと思われるが、リモコンは赤外線接続ではない(詳細不明)こともあって、どこに向けてリモコンを操作しても何の支障も無く反応する。反応が鈍いということも無いので、変なところでストレスがたまるようなことはなかった。
調整は可能だが彩度が少し浅い
壁紙のせいかもしれないが、フルHD画質を約75インチまで引き伸ばしている都合か、画面の滑らかさはちょっとだけ欠ける印象がある。
コントラストははっきりしているので見やすさはあるのだが、彩度が少し浅いように思った。調整は可能だが、例えば水色ベースに白い文字、などの組み合わせだとちょっと読みにくい。
でも両方とも目くじらを立てるほどでもない。
スピーカーは音量を上げても音割れしにくい
内蔵されたスピーカーは、低音から高音までフラットで、音質としてはそこまでいいものではない。テレビを見るぐらいだったら必要十分といった感じだろうか。一方で意外と感心するのが、音量を常識的な上げる限りは破綻が無く、耳障りな音割れなどは起きなかったこと。特にこだわりが無い人であればこれでも問題ないと思う。
ただやっぱり後ろから音が聞こえる状態で映画を見るのは少し違和感があるので、できれば音質改善も含めて外部スピーカーを付けたいとは思った。
排熱量が少ない
プロジェクターといえば投影機の熱量が半端じゃなく、とりあえず周囲が熱くなる印象があったのだが、VIVIMAGE Explore3はLEDで投影しているだけあって排熱量は控えめ。2時間ぶっ続けで見続けても、筐体はほんのり暖かい程度で、設置した机の排熱口の真下部分もそこまで温まっていなかった。
この程度の排熱量であれば、置き場の自由度はぐっと上がる。もちろん排熱口の真横に可燃物などを置くのは避けるべきだが。
排熱量の割に排熱ファンの音が大きめ
上記のように排熱量がそこまでではない割に、排熱ファンの音は大きめ。モーター音というよりも羽音が「ブーン…」と鳴るイメージだ。ただプロジェクターというのはこういうものだし、一定に鳴り続けるので、映画の見始めはちょっと気になりがちだったが、映画に入り込んでいくうちに忘れてしまっていた。
手軽にホームシアターが楽しめる
ちょっと気になるポイントはあったものの、値段を考えれば十分ではなかろうか。仮に70インチのモニターを買おうと思ったら一体どれだけのお金が必要なのか…。
VIVIMAGE Explore3は非常に手軽な価格でホームシアターを楽しめるとても嬉しい選択肢だと思う。電気を消した部屋のソファーでゴロゴロしながら、ポテトサラダをぼりぼり頬張りコーラでのどを潤して、映画の世界観に浸る…。うーん、これはなかなかいい週末の過ごし方だな…。
少し大きいが持ち運べないことも無い(箱はキャリーケースとして使えるようにもなっている)ので、会社や学校などでプレゼン等に使うのにも十分役立つと思う。入力端子も多いので、様々な用途に使えるだろう。なんて言ったって6500lmのLEDライトはかなり明るいので、部屋がそこそこ明るくても鮮明に見えるのがいい。間違いなくホームシアターの夢をかなえてくれる一台だと思う。
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