Peak Design Everyday Backpack 30Lはデザインと機能を兼ね備えた良カメラバッグ【レビュー】

カメラ

カメラとパソコン、その他もろもろを持って飛行機などで移動する僕にとって、リュック型のカメラバッグはもはや必需品。僕は現在Endurance Extを使っているのだけども、たまに容量が足りなくなる場合があったので、もうちょっと大きめのカメラバッグが欲しくなった。

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Peak Design Everyday Backpack 30L V1

そんなことを考えていたら、いつの間にか香港から妙にかっこいい紙袋が届いた。

中身はそう、カメラ好きなら大体知ってるPeak DesignのEveryday Backpack。買ったのは旧製品のV1で、サイズは30L、色はチャコール。

だってV1が安くてカッコよかったんだもの

実は2019年の11月ごろにEveryday BackpackのV2が発売されているのだけども、わざわざV1を買ったのにはわけがある。

  • 公式サイトでクリアランスセールをしてて安かった
  • 見た目はV1の方がアクセントが好き
  • 比較サイトを見ても、さほど機能に変わりが無さそうだった

要するにこっちの方が安くてカッコよかったのだ。そりゃ新しいほうが進化はしているのだろうけども、セール品との価格差を埋められるほどではないかな~と正直思った。あとやっぱり自分好みなデザインの方が嬉しい。

バックパックとして高い機能を持つ

2016年ごろに発売されたEveryday Backpackだけども、ちょうド定番商品になるだけあって機能の充実感はすごい。

ただこれをいちいち説明するのはめんどくさいし、ぶっちゃけ他にいくらでも紹介しているサイトがあるので省略。僕の中で「これいいな!」と思った部分だけピックアップする。

まずはバッグ背面の肩ベルトだが、上部の付け根が自由に動くようになっている。なかなかこんな機能を搭載しているバッグは珍しいが、実際使ってみると自分の体に勝手にフィットするのでとてもいい感じ。ワンポイントで赤い装飾があるのもおしゃれ。

ファスナーのベロの片側が簡単に着脱できるようになっているのだが、それをフックに回して止め直すことで、勝手にファスナーを開けられないようになっている。要は防犯なのだが、移動中にこすれて勝手に開いてしまうようなことも防げるのがいい。

バッグの生地はほぼ全てザラザラとした防水機能を持つ物で、ファスナーも止水。雨が降ってきても特に心配することは無さそう。

Everyday Backpackの特徴ともいえるマグネットクラッチは、操作に若干の慣れが必要だが、簡単かつスムーズに上部ポケットをガバっと開けられるうえに、見た目もかっこいい。

あと地味に各部のアルミ製バックルの操作感が素晴らしい。調整できるベルトはすべてシートベルトのようなつるつるとした素材で、バックルを緩めるとスルスルっと動くのに、締めればガチっと固定される。絶妙な操作感はかなり気持ちがいい。

詳しい機能や使い方は公式の動画が一番わかりやすいと思うので、気になる人はぜひご覧ください。

荷物を詰め込んでみる

実際にEveryday Backpackの中に荷物を詰め込んでみよう。入れるのは、

  • Canon EOS 90D
  • 18-135mm
  • 100-400mm
  • 三脚
  • 予備バッテリー×2m
  • SDカード入れ
  • バッテリー充電器
  • アクションカメラ
  • 筆記用具
  • 名刺入れ
  • A4の書類100枚程度
  • A4サイズのバインダー
  • パソコンと充電ケーブル、マウス
  • ボイスレコーダー
  • スマホの充電器やケーブル
  • 音楽プレイヤーとイヤホン
  • ストロボ
  • カメラのレインカバー
  • レインコート

といった感じ。正直言ってカメラ以外のものの方が多いので、あんまり参考にならないかもしれない…。

荷詰めの際に気になったこと

色々と試行錯誤してみて思ったのだが、この特徴的な折って三分割できる仕切り板は、中央部分がとても細くなってしまうので、実際には2分割ぐらいまでしか使えないことが多そう。

付属する3枚の仕切り板を上手く調整しながら、いい感じに物が収まるようにしていく。一番上側(写真右側)の仕切りだけは、耳が上向きに来るように設置しないと、上部の荷室に物を載せたときに仕切り板が畳まれてしまうので注意が必要。これゆえ、実質的に分割して使えるのは下2枚の板だけ、ということになる。

また、100-400mmのような長い望遠レンズを持ち運ぼうとすると、基本的に横一直線に置く以外に選択肢がない。ただ、このように厚みのある部分に置こうとすると、どうしても前後方向(写真では上下方向)にスペースが無駄になってしまう。あんまりレンズの横に荷物を詰め込みたくないし、詰め込むとレンズの出し入れが難しくなってしまう…。

これゆえ、実質的にこのような長いレンズは、バッグの構造的に三角形に近い断面の荷室になる、一番下の最も荷室が狭くなる場所が定位置にならざるを得ない。一番下というのはちょっと心配にはなるが、バッグの底面にもしっかりとクッションが入っているので、勢いよく地面に置いたりしなければ多分大丈夫だと思う。

試行錯誤の末たどり着いた荷積み方法

最終的にたどり着いた方法はこちら。

まずは左右に細かい荷物を入れる。

まずは右ポケットにバッテリーの充電器や予備バッテリー、SDカードケース、ボイスレコーダーを入れた。こちらのポケットは細かく分けられているのだが、場所によっては細かすぎて正直使いづらい部分もあった。ただ各ポケットの素材は伸縮性があるので、ピタッと収まり気持ちがいい。

左側にはそれ以外の筆記用具や名刺入れなどを入れた。まだまだ余裕がある。

バッグの右側に戻ると、一番下に100-400mmのレンズを置き、、そして90D+18-135mmレンズを縦に入れた。外したカメラのストラップは100-400mmの横に差し込んだ。

一番下の仕切りは1枚起こし、2枚目は2枚起こしで仕切ることで、ボディ+レンズ装着状態を横に縦置き出来るようになった。標準レンズを装着したままパッと取り出せることに拘った結果だ。

左側を開けると、一番下は100-400mmが突き抜けている。下から二段目にストロボ・カメラのレインカバー・アクションカメラを詰め込み、3段目にはパソコンのケーブルやマウスを差し込んだ。

レインコートやスマホの充電器、音楽プレイヤーなどは大きく開いた上部荷室に入れる。これでもまだまだ余裕たっぷり。

ノートPCとA4の書類は背中のポケットに全て納める。正直なところちょっとキツ目だが、内側の荷室を押していく形で伸びる様になっているので収まる。

最後に右ポケットに三脚を突っ込み、ベルトで固定すればOK。

12kgもあるのに背負い心地が妙に軽い

身長170cmの人が背負ってみるとこんな感じ。サイズ感としては大きすぎるということはなく、普通のバックパックといった感じ。

不思議なのは背負い心地が妙に軽いこと。三脚抜きで約12kgほどあるのだが、以前のカメラとは比べ物にならないぐらい軽く感じる。バッグ自体は2kgあるので重たいはずなのだが…。

これはおそらくバッグ自体がかなりカチッとした構造をしていること(特に背中が硬い)、そしてベルト類も幅広で剛性感があることが理由だと思われる。三脚を刺して左右のバランスが大幅に崩れた状態になっても、あまりそれを感じさせないのもすごい。バッグパックとしての性能がとても高いようだ。

拡張機能を使うと見た目がダサい

ちなみにEveryday Backpackは上部を拡張できるようになっているのだが、この機能を最大限に生かすとだいぶ見た目がダサい。4段階調整できるのだが、使ってもせいぜい最小から2段目までが見た目的にベスト。

しかもこの状態の時は横から見ると隙間が空いてしまうので、防犯や防水としても微妙。よほど荷物が増えたときのための緊急用として考えるのがよさそう。

実はそんなに容量はない

さらにこのバッグ、この拡張機能をMAXで生かした状態の時の容量が30Lであって、最小の時は18Lしかない。今まで使っていたEndurance Extより少し全体的に大きい程度なので、正直なところ

「意外と容量が大きくないな…」

と思った。自分で物を小分けするなど創意工夫することで隙間に荷物を詰め込んでいくタイプのバッグなので、一般的なカメラバッグとは思想がちょっと異なる。四角四面な形でもないので、最大容量を活かすのは難しい。詰め込み過ぎず、少し緩い感じで使うのがオススメかもしれない。

見た目と機能性を両立させた良カメラバッグ

Everyday Backpackを最強のカメラバッグとたたえるブロガーやYouTuberは多いが、個人的にはそこまですごいバッグだとは思わない。微妙に期待外れだった部分も正直言えばあった。

「基本性能は作っといたから、あとは自分たちで工夫してね!」

そんな制作者の意図を感じるバッグだった。

ただバッグパックとしては超高機能だし、工夫すれば結構な量が入る。明らかに丈夫そうな素材が多用されている上、アメリカ製品らしく永久保証なのが嬉しい。使い込んでいくほどにかっこよさが増すタイプの製品だと思う。

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