人生初の自作PCに挑戦!intel core i7 14700F×RTX4060の動画編集向けミドルスペックPCを22万円で組む

パソコン

僕のメインPCはドスパラで購入したGALLERIA XF。これが最近ちょくちょく動きが怪しくなってきて、つい先日も動画編集中に落ちて冷や汗をかかされた。そろそろPCを新しくしなきゃな~とは思っていたのだが、改めて見てみると2016年に購入したもので、流石に8年前のPCはちょっと厳しい物があるなと実感。まぁ普通に使ってる範囲では全く問題なく快適に動くのだけども…。

ほぼ僕がブログを開始した当初から共に過ごしてきたPCと別れを告げ、新PCを作ろう。

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人生初の自作PCに挑戦

今回もBTOでPCを買ってもいいなと思っていたのだが、こんな感じにしたいな~というスペックにするとカスタム必須で地味に高い。PCのことについて調べているとやっぱりかっこいいPCケースとかも目に入ってきて、そういうので一台組んでみるのもありだよな~の気持ちになってきた。人生初の自作PCに挑戦するいい機会かもしれない。

というわけで揃えたパーツがこちら。総額は22万円とぼちぼちいい値段だが、BTOで似たような構成にしようとすると20万円後半~30万円ぐらいの金額感だったので、むしろちょっと安く抑えられたかもしれない。

使用パーツ紹介

PCケース:Antec FLUX

まずPCケースはAntec FLUX。2024年10月に発売したばかりのミドルタワーケースだ。今の流行りはピラーレスケースらしいが、そういうのは横幅があって無駄に大きいし、中身をギラギラ光らせて見せびらかしたいという欲求は特に無いので、シックでかっこいいケースを選択。前面の立体的なメッシュパネルと木材がかっこいい。また最新ケースらしくIOパネルにUSB Type-Cがあるのが良いし、ケースファンが5つ付属するのもお得感ある。それでいて値段が1.5万円程度なのは非常に魅力的。

初の自作PCケースなのでケース内部にそこそこ余裕があって組みやすそうなのは嬉しいし、各部がメッシュでエアフローがめちゃくちゃ良さそうな点も◎。でもほぼ見た目で決めたようなもんだけど。

CPU:intel core i7 14700F

CPUはintel core i7 14700F。core iシリーズ最終形の第14世代で、オーバークロックなし、グラフィック機能なしの廉価モデル。14700や14700KFに比べて1万円安いのが最大の魅力だが、20コア・28スレッド・最大動作周波数5.4GHzは普通に考えて超高性能。動画編集はCPU性能が物を言う場面が多いので、ここに予算をなるべく割くのは有効な手段だと思う。

本当は2024年11月に発売したばかりのCore Ultraシリーズにしたかったのだけど、特に対応マザーボードがまだZ890シリーズしか登場しておらず、値段が高すぎるので諦めた。だってどうせ値下がるし…。マザーボードにお金をかけてもそこまで性能上昇するわけではないらしいので、ここでお茶を濁すことにする。

またintel第14世代といえば色々とトラブルを抱えていることで知られているが、僕はPCゲームはほぼしないのであんまり関係ないかなと考えた。またコスパを重視すればAMDのCPUを使うことも考えられたが、なんだかんだメインで使ってるAdobeソフトはintelとの相性が良いらしいのでこちらを選択。コストよりも無難さを重視したという感じ。

マザーボード:MSI MAG B760 TOMAHAWK WIFI

マザーボードはMSIのMAG B760 TOMAHAWK WIFIを選択。ATXマザーの中で見た目とコストで選んだ。コスト重視ならDDR4モデルという選択肢も確かにあったが、さほど値段も変わらないし将来を見越してもDDR5が正解だろうと考えた。

最終的にはバックパネル一体式で、M.2にヒートシンクが付いてて、Wi-Fi+Bluetooth付きで2万円ぐらい、というところでTOMAHAWKが選ばれた。Z790でも+5000円ぐらいで選択できたので悩んだのだが、まぁそこまでは良いかな…と。オーバークロックとかしないし、あんまり拡張することもないだろうし。

でも見た目に関してはかなりかっこいい。古いマザボしか見たことがなかったので、このアルミで覆われた堅牢なイメージと、実際にそこそこの重量がある質感はちょっと感動。

また背面にUSBポートがたくさんあるのも魅力。USB2.0が4つ、3.0も4つにType-Cまで付いてくるのは素晴らしい。本当は将来を見据えてThunderbolt端子が欲しかったのだけど、それはZ890を含む未来のマザーボードの登場に期待するしか無いっぽい。ノートPCだと割と普及してるのになぁ…。

グラフィックボード:PNY GeForce RTX4060

グラフィックボードはPNY GeForce RTX4060をチョイス。Core i7と組み合わせる動画編集用PCならRTX4070かRTX4070 Superあたりを積んでも良いと思ったのだが、いかんせん値段が高すぎる。このグラボならそれらの半額以下の4万円前半で購入できる価格的メリットが非常に大きい。見た目はいまいちかっこよくないけど、グラフィックボードをジロジロ見ながら動画編集するわけじゃない。

実際に今のPCに搭載されているGTX1070の性能に不満があるかと言われればそこまで無いし、グラフィックボードに10万円近い金額を払うほどの魅力を感じていない僕としては、これが最適解ではないかと考えた。映画作ってるわけじゃないので…。

メモリ:Crucial Pro DDR5 64GB 5600MT/s

メモリはCrucial Pro DDR5 64GB。動画編集するならメモリは大きければ大きいほどよい。32GBでも十分だが、64GB積んでおけば割と安心なのは今のPCで実感していたので、64GBは外せなかった。

メモリってオーバークロックモデルになったり光ったりするととたんに値段が上がるが、そんなものは全く求めていないので、シックな見た目で黒いヒートシンク付きのこちらを選択。実際一流メーカー品なのに同スペックの中では値段も安くて安心感が高い。

ストレージ1:KIOXIA EXCERIA PRO 1TB

ストレージはCドライブ用にKIOXIA EXCERIA PRO 1TBを搭載。旧東芝製で三重県四日市工場製造。国産SSDとしてはハイエンドモデルの位置づけになる。2022年登場の製品でぶっちゃけコスパ的には良くないのだけども、Gen4規格で最大読み出し速度7300MB/sの性能や、5年のメーカー保証など耐久性を重視。ストレージに関しては「壊れないこと」が一番重要だと思うので。

ただちちろぐさんのレビューによれば性能的には2024年現在としては微妙らしい。そういう点もわかったうえで国産の信頼感で選んだわけだが、セールで1.1万円で購入できたという点も大きい。

ストレージ2:Lexar NM790 2TB

さらにDドライブ用にLexar NM790 2TBも搭載。僕はCドライブにシステムを、Dドライブに動画編集などに使う素材を入れているので、Dドライブの読み書き速度も重要視している。こちらは最大読み出し7400MB/sを謳うハイエンド級SSDでありながら、セール時に僕が購入した価格が1.6万円とそこそこ安価なのが魅力。

またLexarというブランドも現在は中華企業傘下ながら、元々はMicron傘下の北米ブランドということで一定の信頼感が置けるような気がしている。実際性能はかなり高いらしいので魅力的。SSDの細かい性能に関してはそこまでユーザーが気にするようなことじゃないような気もするが…。

CPUクーラー:upHere P360K

CPUクーラーは中華ブランドupHereの360mm簡易水冷を選択。14700Fなら240mm水冷でも、なんなら空冷でも大型モデルなら冷やせるだろうと思われるが、ここは「360mmクーラーでケース上面を埋めたい」の気持ちが勝ってしまった。

一流メーカー品なら2~3万円はくだらない簡易水冷だが、こちらは8000円とお手頃価格。光らないモデルが欲しかったのだが、安い中華簡易水冷は軒並み光るモデルばっかりで嫌になってしまう。どうにかファンが光らないこれを選んだが、ポンプはインフィニティミラーでギラギラするのがちょっとだけ気に入らない。まぁCPUクーラーをジロジロ見ながら作業するわけではないので…。

電源:CORSAIR RM750e

電源はCORSAIR RM750e。ブラックフライデーで1.2万円とお買い得だったから。ただそれだけ。フルモジュラー式でATX3.0規格、12Vハイパワー給電にも対応しているので、将来的にグラボを買い替えたときにも長く使えそうなのが良い。またCORSAIRブランドなので安心感もある。ぶっちゃけ電源ってどうやって選んだらよいのかよくわからない。安いのでも十分だろうけど、ケーブルがカラフルなのはなんか嫌。

OS:Windows 11 Pro

最後にOSはWindows11 Pro。HOMEにしなかったのはリモートデスクトップが使いたかったから。

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総額22万円の自作PC

以上でかかった費用は22万円。OSを抜きで考えれば20万円の構成となる。もうちょっとケチろうと思えばケチれないこともなかったが、M.2 SSDを2つ積んで、Core i7×RTX4060でメモリ64GBでこれならそこそこ悪くない値段でできたのではないかと思う。仮にグラボをRTX4070とかにしても26万円ぐらい。

組み立てに関して自作PC初挑戦の僕が話すのもどうなの?という気がするのでブログではパス。記念に動画を作ったのでそちらで見てほしい。

初めてやってみたが、特に難しいことはなかった。強いて言うなら配線に関してはマザーボードの取扱説明書をしっかり見てやる必要があるのと、自分のPCに対してどんな配線が必要なのかはどこにも書かれていない(当たり前)なので、フルモジュラー式の電源だと何を繋いどけばよいのかちょっとわからなくなったところだけは悩んだ。また組み立ての順序もCPUクーラーを後回しにしたほうが楽だったなと、組み立てながら若干後悔したぐらい。

CPUクーラーのファン配線

CPUクーラーのファンは全部デイジーチェーンされているので、最後の1本をマザーボードに繋ぐだけの簡単配線だったし、

ケースのファンハブ

Antec FLUXはファンハブが付いているのでケースファンはすべて一括管理されてすごい簡単だった。Antec FLUXは裏配線スペースも余裕があって、組み立てやすくてとても良かった。

完成したPCがこちら。光らないし黒いパーツばかりで地味だが、ガラス越しにパーツが見えるのはたしかにかっこいい。起動中はファンがぐるぐる回っているのも男心をそそられる。

強いて言うならかつてDVDプレイヤーなどの5インチベイが用意されていた部分が無いので、マザーボードの右側がスカスカなのはなんだかちょっと微妙な気がする。ここは3連ファンの巨大なグラボが載っているとかっこいいのかもしれない…。

何故かいまいち性能が出ない

CPUファンとSystemファンの回転数だけ制御。

元々BIOSのバージョンが2024年8月20日版だったので、起動の確認とOSのインストールができたら即BIOSを最新のものにアップデート。そのままだとファンが全開で回ってうるさかったので、BIOS上でファン回転数を一気に絞ったら、かなり静かになった。中華簡易水冷のポンプは特に動作音が気にならなかったので、そのままにしておいた。

で、CPUのテストベンチであるCinebench 2024をテストしてみるのだが、なんか点数が低い。ネットで調べると1800Ptぐらいは出るらしいが、半分以下の980Ptしか出ない。14700Fの最大動作周波数は5.4GHzのハズなのに2.32GHzしか出ないし、CPU温度が40℃台とやたら低い。何かがおかしい。

BIOS上でCPU Cooler Settingを標準のIntel Default Settingから、PL1の電力制限が253WになるMSI Perfomance Setting、さらに電力無制限になるMSI Unlimited Settingに変更してみたが、Cinebench 2024の点数は1100Ptに上がっただけ。動作周波数は2.65GHz止まり出し、CPU温度も50℃台と低いまま。

なんなんだこれ・・・というわけで次回の解決編に続く。

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