DJI Osmo Pocket 3やAction 5 Proは同じくDJIから発売されているMic 2やMic Miniを無線接続することで、離れた場所の音声や2名以上の声を同時に収録することができる。これが最高に便利。
なのだが、実は3人の声を同時に収録する裏技を発見した。夢の音声3ch収録の方法を紹介する。
Osmo Pocket 3 / Action 5 Proで3ch音声収録をする方法
3ch収録するためには、まずはDJI Mic 2やMic Miniが2台必要。



まず当然としてこれらのワイヤレスマイクをカメラに接続する。
このままだと左右に振り分けられた2chの音声が収録できるだけ。3ch目の音声を録るためには、カメラのある機能を使う必要がある。
内蔵マイクでの音声バックアップ機能を使う
DJI Osmo Pocket 3やAction 5 Proには「内蔵マイクでの音声バックアップ」という機能がある。
これは設定→内蔵マイクでの音声バックアップから設定できる。


これがOFFのときはワイヤレスマイクからの音声のみが映像に収録される。が、この機能をONにすると、映像とは完全に別に、カメラ内蔵マイクの音声が保存される。
そう、今回紹介する3ch目の音声はカメラで収録した音声というわけ。

これでマイク1が演者1の声を、マイク2が演者2の声を、そしてカメラ(マイク3)がカメラマンの声を収録することが可能になった。YouTubeなどを見ているとカメラマンの声が入っている動画が結構あると思うが、そういう撮影のときにかなり重宝する方法だと思う。
この機能、もちろんワイヤレスマイクが1つしかない場合でも使える。そうするとカメラマンと被写体の二人の声を同時に収録することができるので、歩きながら1対1のインタビュー動画のような映像がかなり簡単に撮影できる。
Pocket 3なら内蔵マイクの指向性も選べる

さらにDJI Osmo Pocket 3なら内蔵マイクの指向性も選べる。
- 全方向
- 前方
- 前方&後方
の3種類から選択できるので、カメラマンの声を録りたいなら「前方&後方」を選択するのがベスト。Pocket 3はAction 5 Proに比べてマイクの質が良いので、ワイヤレスマイクとの音質の差もそこまで気にならない。
ちなみに、僕が試した限り「前方」にするのが最もクリアに音声を録れたが、そうするとカメラマンなのに画面を確認できないという問題が発生する。なので実際には今回のような場面では「前方&後方」を選ぶのが良い。
DJIさん、できれば「後方」の指向性を追加してください。
あとは編集ソフトでくっつけるだけ

「内蔵マイクでの音声バックアップ」をONにすると、mp4の映像データとは別に、WAVの音声データが保存される。このWAVデータこそが内蔵マイクで録音された音声。
この音声データ、始まりも終わりも映像データとドンピシャのタイミングになっている。なのでパソコンの編集ソフトでそのまま重ねるだけで3ch目の音声を映像に乗せることが可能。音ズレや音のタイミングなども一切気にする必要が無い。編集もメチャクチャ簡単。
夢の3ch音声収録を手軽に実現

というわけでカメラの設定を一つするだけで夢の3ch音声収録を可能にする裏技を紹介した。もちろんカメラや音声機材を増やして3ch収録するほうが音質的には優るが、そこまでするのは結構大変。この方法なら3人の会話や3個所の音をかなり手軽に収録できるのが最大のメリット。
実は僕自身はまだこれでの3ch収録はしていないが、ワイヤレスマイク+カメラ内蔵マイクの2ch収録は実際にやってみて、思っていた以上にうまく収録できた経験をした。完全に裏技的な方法だが、できるとできないでは大違いなので、是非試してみてほしい。




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