【ASUS AP201】白くてコンパクトなクリエイター向け自作PCを組み立てる

パソコン

親族からPCを一台組んでほしいと頼まれたので、白くてコンパクトで、ついでにピカピカ光るクリエイター向けPCを組んでいく。

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総額22万円で作る白PC

PCの使用用途は主にイラストレーターなので、基本スペックは前回の自分用PCと同じだが、細かいパーツは微妙に変えている。総額はOS込で22万円と、自分用PCとほぼ同額に抑えることができた。

というわけで使用パーツがこちら。

PCケース:ASUS AP201

まずPCケースはASUS AP201。MicroATX用ケースでミドルタワーよりも背が低いこのケースは、白くてコンパクトで少しポップな見た目が気に入って選択した。付属ファンは1つだけだが、価格が1.1万円の割に機能や見た目がなかなか良い。

外装の全パネルがツールレスで外せることもあり、作業性もなかなか良好。全面がメッシュだが、底面だけはマグネット式のダストフィルターが付属している。

CPU:intel core i7 14700F

今回もコスパ重視でintel core i7 14700Fを選択。Amazonだとやたら高いけど、TSUKUMOみたいなPCショップだとそこそこ安価。

マザーボード:MSI MPG M760M EDGE WIFI

本当は白マザーにこだわるべきなんだろうけども、高いのでパス。適度にヒートシンクが銀色でかっこよく、そしてなぜかハイグレードラインなのに妙に安いMSI MPG M760M EDGE WIFIを選択した(購入時で約1.4万円)。

見た目はなかなかかっこいいし、ゴツいヒートシンクやMSIの象徴とも言えるドラゴンがいて悪くない。どうせマザーボードなんてほとんど見えなくなるから、なんでもいいといえば何でもいいけど。

ポート類も必要十分。USBはいくらあっても困らない。Amazonで購入したが、第14世代CPU対応BIOSが最初から入っていて助かった。

グラフィックボード:PNY GeForce RTX4060 WHITE EDITION

白PCを組むなら白グラボは欠かせないが、白いグラボは基本的に割高。PNY GeForce RTX4060 WHITE EDITIONもオーバークロックモデルなので通常モデルよりも値段が高いのだが、2000円ぐらいの価格差だったのでまぁ良しとした。XLR8というPNY上位モデルの名前がついているが、正直性能の差は殆ど無いだろうと思ってる。

バックパネルを含めてしっかり白いので、白PCを安価に組みたいならアリな気がする。売り切れてなければAmazonかPCショップの購入がおすすめ。

メモリ:Crucial Pro DDR5 64GB 5600MT/s

64GBで白くて光るメモリにすると自動でオーバークロックモデルになって+1万円、という現実に耐えられなかったので、ここは妥協した。まぁ別にそんなに見えないし。

ストレージ:Biwin NV7400 1TB・2TB

ストレージはBiwinという中華メーカー品をチョイス。BiwinはAmazonでやたら売られているHPブランドのSSDのOEM製造元だそうで、そこの自社製品ならまぁそこそこ安心だろうと選択。読み込み7400MB/s、書き込み6500MBのGen4ハイエンドモデル。ほぼ常時クーポン券が配布されているようで、価格も購入時で1TBが約9000円、2TBが約1.6万円と比較的安価だった。

両方とも片面実装だが、ステッカーとの隙間からわかるように2TBモデルの方がNANDが多い。

YouTubeのふわふわハードウェアさんによれば性能もなかなか悪くないらしい。信頼性の部分では不明な部分こそあれ、普通に使うには良さそう。

CPUクーラー:Thermalright AQUA ELITE 360 WHITE V3

CPUクーラーは簡易水冷のThermalright AQUA ELITE 360 WHITE V3を選択。台湾製で安くて。それでいて質感もなかなか悪くない。ポンプとラジエーターの根本だけ青いのが気になるが、ほぼ見えないので良しとする。

intel core i7 14700Fに360mmラジエーターは過剰なのではないかと自分のPCを組んだ時に少し思ったが、冷えて困ることはないし、スペック的に余裕を持たせておいたほうが長期的に見て安心。あとケースファンが全部埋まってるとかっこいい。

ケースファン:Thermalright TL-C12CW-S

PCケースに付属ファンが1つしかないので、ケースファンを追加。Thermalright TL-C12CW-SはAQUA ELITE 360 WHITE V3に付属するファンと同じモデルで、3つで1600円と安価なのが嬉しい。今回は光らせるのでARGBライティングモデルを購入。

100%出力で回してもそこまで不快感のある音はしなかったし、低速で回していればほぼ無音。スペック的にはたいしたことないファンだが、実用上は問題ない。

電源:玄人志向 KRPW-GA850W/90+/WHITE

電源は玄人志向の850W 80Plus GOLD認証品を選択。ケースから電源本体が少し透けるらしい点と、コードまで白いほうがいいだろうと思ったので、白筐体・白配線の中で比較的安価だったこちらを選択。12Vハイパワー用の配線も付属しているので、さらに強いグラボに買い替えたときにも簡単に使える。

ただグラボ用のPCI-Eケーブルが最初から二股になっているのはちょっと見た目が良くない。ケーブルも硬めで取り回しは今ひとつ。その一方で実際に使ってみてもコイル鳴きなどなく、快適に動作した。

OS:Windows 11 Pro

OSはWindows 11 Pro。Pro版にしたのは依頼者の希望。

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AP201は組み立てやすいが注意点も

組み立てに関しては動画を作ったのでそちらを参照してほしい。

ASUS AP201は全てのパネルが外れることもあって、かなり組み立てやすかった。ただし小型ケースならではの注意点もあった。

当初はケースファンやARGB配線を、電源から伸びるメイン配線とは違う取り回しにしようと思い、写真の右側にまとめる方法で取り回した。

これでも実際にはパネルが閉まったので使えないことはないのだが、裏配線スペースがかなり狭く、パネルの取付にはかなり気を使わなければならなかった。なのでこの取り回しは微妙。

マザーボード横に用意されている太い配線まとめ部分になるべく配線が収まるように取り回してあげると、かなり楽に収まるようになった。とはいえ配線がかなりごチャついて見た目は良くないし、メンテナンス性も少しイマイチ。

また上部のラジエーターやファンを避けるために、電源の取り付け位置は一番下に設定した。が、もちろんこうすると余った配線を避けておけるスペースが減る。実用上問題はないとはいえ、もうちょっときれいにまとめたかったなぁという感じが否めない。

あと全面メッシュなので配線部分も微妙に透ける。気にしなければそれでいいが、もうちょっとうまくまとめる方法を模索しても良かったかもしれない。

微妙なポイントと言えばグラボ用のPCI-E補助電源もその1つ。絶妙にちょうどいい場所に穴がないので、やたらと長く配線が伸びているような感じがしてちょっと気になる。

今回始めて光るPCに挑戦してみたが、光らせるとかなりかっこよく仕上がった。水冷ポンプやMSIドラゴンの控えめな光り方をケースファンが照らしてくれるのもなかなかに良い。

パネルを取り付けても、メッシュパネルなので透けて見える。光らせなければうっすら見える程度なので、主張しすぎなくて良い感じ。

通気性に関しては少し気になる

全面メッシュなので静音性に関しては少し気になるかもしれないが、BIOSで適当に設定してファンの回転数を落としていればほぼ気にならない程度。corei7 14700Fは性能がいいこともあって、通常仕様ではファン回転数が上がるような温度域に達しないため、実用上はほぼ無音で快適そのもの。やはり余力を持ったCPUクーラーを装着すると快適さが上がる。

ただCinebenchでCPUを100%稼働させた時の温度は83度前後と、自分用PCよりも少し高めだった。これがケースの通気性によるものなのか、あるいはThermalright AQUA ELITE 360 WHITE V3の性能によるものなのかは不明。ケースファン的に吸気が2つなのに排気が4つとアンバランスなのが原因かもしれない。今思えば、背面のファンも吸気にして、すべてリバースファンにすればもっとかっこよく、性能も向上したのかななんて思ったり。

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