【Pixio PX276】4万円でお釣りがくる27インチ WQHD 144Hzのカッコいい高性能ゲーミングモニター【提供レビュー】

オンラインのPCゲームをする上でPCのスペックが非常に重要なのは言うまでもないが、その次に勝敗を左右するのはモニターの性能なのかもしれない。ハイスペックでゲームに最適化されたモニターを使用することは勝利への近道であるが、そういうモニターは高価でなかなか手が出しにくいのが現実。

ところがそんな勝つための超高性能モニターを手が届きやすい価格で販売するメーカーがあるらしい。それがPixioだ。今回はPixio Japanより、同ブランドのエントリーモデルであるPX276をレンタルさせていただいたので、良い点も悪い点も含めてレビューしていきたい。

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Pixioはコアゲーマーのための高品質モニターメーカー

今回のレビュー依頼が来るまで僕はPixioというメーカーを知らなかったのだけども、それもそのはず、同社は2016年に設立したばかりの新興メーカーなのだ。

Pixioモニターはコアゲーマーの方たちが手頃な価格で高品質、高スペックモニターの購入ができるために開発されました

どうやら本社はアメリカにあるようだが、日本法人も存在し、特にTwitterで精力的に活動している。様々なキャンペーンを定期的に行っているので、気になる人はぜひフォローしてみてほしい。

Pixio Japan Twitter

PX276は現時点で最強のハイコスパモニター

参照:Amazon

さて、今回レビューするのは、先にも書いたように同社のエントリーモデルであるPX276。スペックとしては

モデル名 Pixio PX276
モニターサイズ 27インチ
解像度 WQHD 2560×1440px
リフレッシュレート 144Hz
応答速度 1ms
コントラストレート 1000:1
パネルタイプ TN
視野角 水平170°
垂直160°
サイズ 614×440×187mm(スタンド込み)
VESAマウント 75×75mm
重さ 4.65kg
価格 39,960円
(2018年8月時点)

となかなかのハイスペック。特に、

  • 27インチ
  • WQHD
  • 144Hz

の3つのキーワードだけ引っ張り出してきても、他機種の最安値に比べて5000円以上安いという価格設定は驚き。オンラインでの直販により低価格を実現するという方式はいかにもアメリカメーカーっぽい感じ。ともかくスペックと価格だけ見ればおそらく現時点で最強のゲーミングモニターだろう。ちょっとワクワクしてきた。

開封の儀

モニターのパッケージを段ボールでぐるっと巻いただけの超簡易包装で我が家に到着。この割り切り感、嫌いじゃない。

パッケージは鮮やかな赤色にPixioの白いロゴが鮮やかに映える。どこにもモニターの写真が書かれてないところとかもまたシンプルでかっこいい。

中身は

  • モニター本体
  • モニタースタンド
  • 電源ケーブル(1m長)
  • Display Portケーブル(1.5m長)
  • ネジ類
  • 取扱説明書(英語のみ)
  • 他ステッカー等

が入っていた。モニターを提供していただくにあたって、僕のPC環境的に長いDisplay Portケーブルが必要だったので今回はそれをつけてもらったが、本来は1.5m長のDisplay Portケーブルが付属するそう。

超簡単に組み立て可能

組み立ては、に分割されているモニタースタンドを+ネジ一本で接合して、

モニター裏のカバーを外して+ネジ4本でアームとモニターをくっつければ完了。取説も必要ないぐらい簡単。

超薄型&ベゼルレスデザインでかっこいい!

さっそく外観から見ていく。付属のモニタースタンドはかなりシュッとしたデザインでかっこよく、細身な割にかなり剛性感があってしっかりと立ってくれる。モニター重量が4.65kgとそこそこ重たいが、安定感は全く心配ない。前から見ると、左下にあるPX276のロゴが控えめに主張する以外これといった特徴がないが、逆にそれがいやらしい感じを与えず、すっきり見えて好印象。

特筆すべきはその薄さ。最も薄い部分でおよそ8mmしかない。周囲や裏面の大半はシボ加工された樹脂で覆われており、高級感があるとまでは言わないがチャチな感じは特にない。

底面は電源とモニター接続端子が並ぶ。VESAマウントは75×75mmに対応。裏面にある赤色のPixioロゴやコーションラベルが黒い筐体と対照的でかっこいい。

ステレオスピーカーも内蔵されている。でもゲーマーの場合は別にスピーカーやヘッドフォンを用意することが大半だと思うので、スピーカーレスで販売してさらに価格を落としてくれた方がよかったように思う…。めんどくさかったのでスピーカーの性能はテストしていないが、構造的にあんまり音質に期待はできなさそう。

モニター端子は左から順に

  • DVI
  • HDMI 1.4
  • HDMI 2.0
  • DP1.2
  • AUDIO IN
  • AUDIO OUT

が並ぶ。モニターに記載されている「HDMI-1」「HDMI-2」の表記は逆にしたほうがいいのでは…。ただHDMIポートの存在によりプレイステーションや任天堂などのコンシューマーゲーム機との接続も容易となっているのは嬉しい。

モニター右側には設定用のボタンが並ぶ。ボタンはかなり固くクリック感が強いが、希望の設定にしてしまえばそう頻繁に触るものではないので問題なし。

ベゼルレスデザインゆえに画面の端からモニターの端までは8mmしかない。27インチの大画面なのでモニターのほぼ全域が液晶画面のように見える。マルチモニター化した時に継ぎ目が少なく没入感があるだろう。比較的安価というのも複数枚買いしたときに財布に効いてくる。

標準のモニタースタンドでは角度調整のみが可能。調整範囲は上の写真の通りだが、常識的な高さの机の上に置くのであれば全く問題ない範囲だと思われる。

設置するうえで少し困るのが、この電源ケーブル。長さが1mほどしかないので、コンセントとモニターの距離がかなり近い場合でない限り使えない長さしかない。規格としては3ピンの一般的なものなので、必要であれば電源コードだけ別で用意するのがいい。

モニター全体はとてもかっこいいのに、対照的に正直ダサいなと思うのが、どうあがいても電源とモニターケーブルが丸見えになってしまう点。もうちょっと端子の向きなどを工夫し、これらが見えないような設置方法を可能にしてほしいと思った。

ゲーミングモニターとしての性能はかなり高い!

さっそくゲームをプレイしていこう。ただその前に設定項目が一つ。

標準の設定だとリフレッシュレートが60Hzになっているので、NVIDIAコントロールパネルで144Hzに変更しておく(表示名がDPなのはちょっとダサいので改善してほしい…)。これでPX276の性能をフルで発揮できる。

色味は白が強いため、ゲームでは有利

EIZO EV2450-BKRと並べてみてもRBGの色合いにはそこまで激しい違和感は感じないが、PX276は全体的に白が強く黒の発色が弱いので、全体的にイラストや写真は平べったく見える。色味の設定もいろいろ弄ってみたが、どうもこの特性は変わらないようなので、最終的には輝度を少し落とすだけに留めておいた。

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ただ、その白が強いという特徴はいざゲームをプレイしたとたんに利点へとなり替わる。陰になっている部分や少し暗めに表現されている部分が明るく見えるので、周囲の動きを把握しやすい。

WQHD 144Hzを使うにはPCのパワーが必要

僕が使用しているPCは

  • CPU:Core i7-6700K
  • メモリ:64GB
  • グラボ:GTX1070

とそこそこハイパワーなのだけども、WQHD 144Hzというかなりの高解像度でゲームをするには多少設定をいじる必要がある。

World of Tanks(WoT)をプレイした限りでは、グラフィック品質によって

  • ウルトラ:80fps前後
  • 最高:110fps前後
  • 高:200fps前後

ぐらいの数値が出たので、144Hzの性能を使うためには「高」設定でゲームをプレイした。正直「高」でも画質に荒さは全く感じないので何ら問題なし。ちなみにFHD画質だと「ウルトラ」でも120fpsぐらいが安定して出る。「ウルトラ」設定のままWQHDで144fps以上を出したい場合はグラフィックボードの性能を上げる必要があるだろう。

広い視野角と144Hzの滑らかさでゲームで優位に立てる!

普段使っているモニターが24インチなので、PX276の27インチサイズは一回り大きい。しかしゲームをする上で視界に収まりきらない、なんてことはなく、割とちょうどいいサイズ感に感じた。

WQHDの解像度によりFHDよりも広い視野角を確保。WoTをプレイする上で四隅に表示される各種情報が画面を圧迫しなくなるので、より様々な場所を把握することが可能。FHDの拡大率を下げたわけではないので、細かいところもしっかりと描写され、陰に隠れている敵までしっかりと確認できる。さらに144Hzの滑らかさにより敵の細かい動きまで完璧に認識できる。これは間違いなくゲームをする上で優位に立つことができるはずだと確信した。

長時間見ていても、目にきつい感じはそこまでない

ゲーミングモニターなので当然といえば当然ではあるが、ノングレアのモニターなので周囲の光りを反射せず、PCからの情報のみが液晶画面に現れる。試しに長時間PX276でゲームやブラウジングなどを行ってみたが、輝度を少し下げたのもあってか目にきついような感覚はそこまでなかった。ただ、目へのやさしさを重視したEIZO EV2450-BKRに比べるとやはり目が疲れる感覚はある。ブルーライトカット設定もあるが、色味の違和感は否めないのでオススメはできない。

斜めから見たときの視認性は微妙

TNモニターなので仕方がない部分ではあるが、斜め方向から画面を見ると一気に黄色くなる。ただこれは通常考えられないような角度から見たときのみ発生するので、PCモニターという使い方に限定すれば全く問題ではない。変な色味なだけで視認できるし。

問題なのは上下方向から斜めに見たときの色味。一気に画面が黒くなり、何が表示されているのかいまいちわからない状態になる。リビングのテレビではないので、そんな方向から見なければいいだけではあるが。

ゲーミング設定の使い方はよくわからない

ゲーミングモニター的な特徴としてPixioが用意しているのが、画面の中央に照準を常時表示させたり、タイマーを左上に表示させたりする機能。ただこれがイマイチよくわからない。

僕自身があまりゲームをしないというのもあるのだろうが、そもそも使い道があまり想像できないのと、タイマーであればキッチンタイマーを机に置いておくほうがよほど便利だと感じたところだ。モニター右下の設定ボタンでこれらを表示することができるのだけども、それ専用のボタンがないために照準を出すまで少し時間が必要だし、設定ボタンは硬いので思ったタイミングでタイマーを起動させるのも難しい感じがする。この機能って本当に必要なんだろうか…?

ブラウジングが結構快適

流石に「ゲーミングモニターではゲームしかしない」なんて人はいないと思うので普通にブラウジングもして使ってみたが、これが結構便利だった。WQHDの広い解像度を生かすと、さすがに4分割だと画面が狭いが、左右2分割で使うと大抵のWEBサイトを2枚同時に快適に閲覧できる広さを得られる。調べ物をしながらブログを更新、なんて使い方だと最高。

低価格でハイパフォーマンスのゲーミングモニターが欲しいなら間違いなくオススメ!

  • 白が強すぎて写真やイラストを見るには適さない
  • 斜め方向からの視認に弱い
  • WQHD 144Hzを出すにはマシンパワーが必要

など多少の問題はあるが、”ゲームをする”という目的のみに照準を合わせれば、これほどのパフォーマンスを発揮するモニターをこの価格で購入することは他製品では不可能。さらに見栄えもかなりカッコいいといっていいレベルにあり、難点を踏まえても、1週間のレンタル期間を通じて僕はかなりこのモニターが気に入った。WQHDのゲーミングモニターが気になっている人であれば間違いなく”買い”な一枚だ。

全てを一枚のモニターで済ませたい、ということであれば、+1万円を投資してPX277を買った方がいいかもしれない。こちらはIPSモニターなので色味の問題はかなり解消されていると思われる。