今やちょっとしたネットサーフィンをしたり、YouTubeやAmazonプライムビデオといった動画サービスを見るのに、いちいちパソコンを立ち上げる人なんていない。というか家にパソコンがないって人も結構いる。
「でもそういうのってスマホだと画面が小さくて物足りない…。自室でゴロゴロしながら大画面で動画を見たい…。でもそこにお金はかけたくない…。」
という人のために、お手頃価格で手に入るタブレットを紹介する。
Vankyo Z4 Pro
それがこのVankyo Z4 Pro。Vankyoというのは2017年に中国で設立されたガジェットメーカーで、国内Amazonでタブレットやプロジェクターなどを販売している。
今回はVankyoからの提供を受け、レビューを行っています。
開封
ぱこっと上蓋を取ると、簡素ながらしっかりとした梱包がされていた。ちなみに上蓋の裏面にもクッションが配置されている。
中身は、
- Vankyo Z4 Pro本体
- 取扱説明書(日本語あり)
- 充電ケーブル・電源アダプター
- クイックスタートマニュアル
が入っていた。取扱説明書は6言語に対応したかなりしっかりしたもの。
ちなみに日本向け用の特典か、レビューを書くとギフトカードや専用ケースがもらえるキャンペーンカードが付属していた。
Vankyo Z4 Proのスペック
モデル名 | Vankyo Z4 Pro |
OS | Android 9.0 |
CPU | Cortex-A35 64bit Quad-Core 1.5Ghz |
GPU | Mail-G31 |
RAM | 2GB |
ROM | 64GB |
ディスプレイ | IPSパネル 1280×800 10インチ マルチタッチ対応 |
サイズ(実測) | 249×170×7mm 523g |
ネットワーク | Wi-Fi(802.11b/g/n) Bluetooth 4.0 |
バッテリー容量 | 4500mAh |
カメラ画質 | フロント:2MP バック:8MP |
入力端子 | microUSB microSDカード(128GBまで) 3.5mmステレオジャック |
画面解像度がフルHDで無かったり、全体的に仕様が若干旧世代ではあるものの、価格を考えればよくまとまったスペックを持っている。この価格でIPSパネルのディスプレイを搭載しているのは高ポイント。HD画質より若干縦に長い1280×800pxなのも、ちょっとした使い勝手が改善されるので嬉しい。
簡素ながらきちんとしたクオリティの見た目
Vankyo Z4 Proは今どきの10インチタブレットとしてはちょっと太めのベゼル(画面の枠)を持つが、A4用紙よりは二回り程度小さく、7mmと薄いのでそこまで大きさは感じない。タッチパネルはガラス製でカチッとしている。
金属製の裏面にはVankyoのロゴが中心に入れられ、技適などの認証マークが下に並ぶ。マットな質感で少しだけプラスチックのような見た目にも感じるが、値段的には妥当。全く派手ではないので扱いやすい。
上端面には各スイッチや出入力端子が並ぶ。いずれのボタンや端子もカチッとしていて使いやすさは良好。強いて言うなら、今どき充電端子はUSB Type-Cにしてほしかった。
下端部には左右にスピーカーが備わる。このスピーカー、思っていたよりも音がいい。
重量は523g(実測)。ペットボトルより少し重たいぐらいなので持ち運びに不便さはないが、ベッドで仰向けになって持つには少し重たい。
Androidの初期設定
電源ボタンを長押しで起動させたら、Android OSの初期設定を行う。ここは指示に従っていくだけで、特に難しいことはない。Wi-Fi専用モデルなので、Wi-Fiの電波のある場所で行う必要はある。
特に難しいことは無く初期設定が完了した。
ほぼ初期状態(少し触った後)の状態で、ストレージの使用料は8.10GB。残りは約56GBだったので、とりあえずmicroSDカードでストレージを増設しなくても、ある程度の範囲なら問題は無さそう。
軽作業なら十分こなせる
とりあえずVankyo Z4 Proを使ってネットサーフィンしてみる。Wi-Fiを接続するタイミングで接続の強度が少し弱め(掴むのに若干時間がかかる)だと思ったのだが、実際にブラウザでページを開いてみるとそこまで気にはならない。決して速くはないが、特にストレスのない範囲で動いてくれる。
YouTubeで動画を見てみる時も同じく、ストレスのないレベルでの読み込みスピードを発揮してくれた。この時は特にIPSパネルの自然な色味表現によって、とても綺麗に動画を視聴できるのがメリットに感じた。画面はフルHDではないのだが、ストリーミング配信を見る分には十分。
Gmailを確認してみると、10インチタブレットならではの画面の広さによって、メールチェックが捗る。これぐらいの軽作業であればサクサク行える感じだ。
スペックはローエンドなので、ハードな使用は難しい
対して気になるのは、軽い作業が重複したタイミングなどでは簡単にカクついてしまうこと。基本的にスペックとしてはローエンドのCPUを積んでいるので、そこまでハードな作業や、素早い動きを求めるのは難しい。重いゲームを動かすのは正直なところ不可能。普段iPadや高級機のタブレット端末を使っている人にとっても、そのちょっとしたカクツキはストレスを感じる部分になるかもしれない。
画面や筐体に指紋が残りやすい
もう一つ気になるポイントとしては、画面や筐体に指紋が残りやすいことが挙げられる。指紋が付きにくい保護フィルムを貼るなどして対策したほうが良いだろう。
専用のタブレットケースも販売
Z4 ProはVankyo純正品となる専用タブレットケースも販売されている。専用品だけあって収まりはばっちり。上面の操作端子も全て操作できるし、下のスピーカーもちゃんと避けている。
ジーンズ風のグレー一色のみだが、質感はそこそこ悪くない。造りもしっかりしている上に、タブレットが飛び出しづらい構造にもなっている。
3段階の角度調整が可能だが、ここは単純に浅い溝が彫られているだけなので、指でタップする程度の操作なら全く支障がないが、しっかりとした固定がされるわけではない。
上部2か所にマグネットが内蔵されているので、閉じたときに勝手に開いてしまう心配も少ない。マグネットの強さは適切なので、取れづらく、開けやすい程度に調整されている。
お手頃に遊ぶには十分
スペック的にあまり多くを望むことは難しいが、軽作業をするには十分な性能があることが分かった。とてもお手頃価格で購入可能なので、
- 自室で動画やネットを楽しみたい
- 子供がYouTubeを見るのに使わせたい
- 出先でちょっとした資料を人に見せたい
ぐらいの使い方であれば、Vankyo Z4 Proは十分満足させてくれるのではないだろうか?それ以上を求めるのであれば、もっと高価でハイスペックなタブレットを選択すべきだと思う。
コメント