microSDカードはスマホ、タブレット、アクションカメラ、音楽プレイヤー等々で多く利用しているので、個人的にはいくつあってもそう困るものではない。…でもセットで売っていれば嬉しいというものでもないし、データを保管するものなので安すぎると不安にもなる。
今回はそんなちょっと不安になる物をコストコで発見したので、ついつい買ってしまったお話。
Gigastone Ultra Plus 64GB microSDカード
それがこのGigastone Ultra Plus 64GB microSDカード。海外版にありがちなやたらデカいパッケージの中に5枚のmicroSDカードが収まっている。Gigastoneというのは台湾の新興メーカーで、モバイルバッテリーやSDカードなどのアクセサリー類を企画、販売する会社。結構色々な製品を取り扱っているが、ブランド的にも自社開発というよりはどこかのメーカーのOEMでパッケージだけ変えているようなものだろう。
ちなみに価格はコストコで約3700円(2020年2月時点)だった。1枚740円…。
U3・V30・A1規格の高性能品
単に安いだけのmicroSDカードなら、容量当たりの値段で考えればもっと安いものは存在する。ただこいつがすごいのは、
- UHS Speed Class:U3
- Video Speed Class:V30
- Application Performance Class:A1
と今どきの高性能規格をクリアしていること。パッケージにも大きく書かれているが、4K画質の動画撮影にも使えるスペックを有するというのだ!
…本当なんだろうか…。
V30規格ということは、書き込み速度が最低でも30MB/sなければならない。
見た目がSanDiskにそっくり
とりあえず外観を見ていくが、形や大きさ、厚さなどは特に普通のmicroSDカードと何ら変わりがない。ただカラーリングはどう見てもSanDiskのパクリ。ちょっとくすんだ色合いだが…。
裏面も特に問題なし。付属のアダプターも金メッキ端子で、普通に問題なく使える。白いアダプターってなんだか新鮮な感じがして悪くない。
V30規格ギリギリのスペック
とりあえず容量を確認してみたところ、新品状態で空き容量は58.8GB。
Crystal Disk Mark6で読み書き速度を確認すると、Readが91.9MB/sと十分速く、Writeは39.19MB/sだった。V30規格の書き込み速度をギリギリ通過している。3枚計測してみたがどれも同じような数値だった。
ただ例えばSanDiskのUltra(Write:64MB/s)やExtreme Pro(Write:86MB/s)などに比べると書き込み速度の遅さが目立つ。といっても、適当な安いmicroSDカードに比べて明らかに読み書き速度共に高速なので、普通に使う分には特に不満は無さそう。
安価にたくさん欲しい人向け
というわけでこのGigastone Ultra Plus 64GB microSDカードは、表記スペック上はご立派で、実際にその規格を通ってはいるものの、ちょっとギリギリな感じは否めなかった。例えばGoPro HERO8 Blackで4K 60fpsの動画を撮影しようと思った時には、ギリギリ耐えられるとは思うが少々不安は残る。でもスマホやタブレットに入れて、動画や音楽を保存するだけなら全く問題ないだろう。もちろんフルHD画質の動画を30~60fpsで撮影するのであれば十分なはず。
少々値段は上がるがAmazonでも手ごろ価格で購入できるので、そこそこなスペックなものを安価にたくさん欲しいのであれば、このmicroSDカードはお財布にかなり優しい製品になると思う。
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