EFレンズをRFマウントカメラで使うときの絶対的な安心感。Canon マウントアダプター EF-EOS R

誰かが言っていた。「レンズを増やすのは正常、マウントを増やすのは異常」だと。

新たにミラーレス一眼カメラCanon EOS R6 MarkⅡを導入したら、今までのCanonのEFマウントからRFマウントになってしまった。こればっかりはしょうがないし、まだ同じCanonだからセーフ。

Canon マウントアダプター EF-EOS R
とはいえ純正でマウントアダプターがあるのは嬉しい

Canon マウントアダプター EF-EOS R

正常な思考回路を取り戻すために、豊富なEFレンズを最新のEOS Rカメラで使えるようにするマウントアダプターが純正で用意されている。それがCanon マウントアダプター EF-EOS R。

箱の中にはマウントアダプター本体とポーチが入っていた。ポーチは絶対使わないからその分安くしてくれ。

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ちなみにRFレンズシリーズに搭載されているコントロールリング（電子ダイヤル）付きのマウントアダプターも純正で用意されているが、いまいちコントロールリングの使い道がわからない僕はリング無しのモデルを選択した。そっちのほうが安いのもある。

22mmのフランジバックを埋めるアダプター

マウントアダプター EF-EOS Rは、EFマウントレンズをRFマウントカメラに接続するためのアダプター。AFなどを駆動する電子接点が有るのはもちろんだが、基本的にはEFレンズとRFレンズのフランジバックを埋めることが役割なので、中にはガラスなどは何もなくただの空洞になっている。

写真用語集

よく耳にする写真の撮影方法やカメラに関する専門用語をあつめて、初心者の方でもわかりやすく作例やイラスト入りで解説しました。

フランジバックはカメラのマウント面からCMOSセンサーまでの距離のこと。EFマウントは44mm、RFマウントは20mmなので、マウントアダプター EF-EOS Rはその24mmの隙間を埋めてくれる。

裏面には簡易的な防塵・防滴に役立つゴムがマウント周辺に取り付けられている。屋外での撮影も安心できそう。

高い剛性感と確実な動作

マウントアダプター EF-EOS Rは、外側がプラスチック製でなんだか若干チープな印象すら有るのに対し、中身は金属筐体で110gとかなりがっしりしている。カメラに装着するとカチッとした感触があり、純正レンズを装着するときと何ら変わりがない操作感。そこにレンズを載せたとて、妙な不安感などは一切なく、しっかりとした剛性感がある。

僕はEFマウントレンズはSIGMA 30mm F1.4 DC HSMとSIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSMしか持っていないのだが、社外レンズであってもしっかりとカメラ側がレンズを認識して光学補正もできる。当然だがAFも何ら問題なく動作するし、なんならものすごくスムーズ。

試しにAPS-C用レンズであるEF-S 18-135 IS USMも取り付けてみたが、当然ながら取り付けできるし正常に動作。このあたりは純正の安心感がある。

少し長くなるのが欠点

世に数あるEFレンズをRFカメラで使えるようになるのがこのマウントアダプターのメリットだが、デメリットもある。当然だがフランジバックを埋めた24mm分だけ全長が長くなるのだ。

日常生活で24mmというサイズ感を何か気にすることはめったにないのに、いざレンズが24mm伸びるとかなり大きくなった印象がある。100-400mmのようなそもそも大きいレンズに取り付けるとなおさら気になる。

しかもEFマウントからRFマウントになりフランジバックが24mm短くなったからと言っても、別にRFマウントのカメラが従来レフ機より24mm幅が薄くなったわけではない。その結果EFマウントカメラにEFレンズを取り付けていたときよりも、マウントアダプターを介してRFカメラにEFレンズを取り付けるほうが長くなる。