サンワサプライ デジタル防湿庫40Lを買ったら一眼レフの管理が超楽になった【レビュー】

カメラ

カメラの大敵、それは湿気。

日本のような湿度の高い国に住んでいるのに、ろくに換気も行わないといろんなものにカビが生えたりするのだが、カメラにもカビは生える。レンズの中や一眼レフの中がカビたりするともう大変で、まともな写真が撮れなくなるばかりか、場合によっては修理できないケースもあるとか。

というわけで僕は以前から百均で購入したケースに乾燥材を入れることで防湿庫を作り管理していた。超原始的かつ格安な方法ではあるが、これでばっちり管理できるから面白い。

…なのだけども、実は困ってることがあった。

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簡易的な防湿庫は管理がめんどくさい

当然ながら乾燥剤(シリカゲル)は湿気を吸うので、何回も蓋を開け閉めしていると吸湿性が無くなってしまう。僕はそのたびに電子レンジでチンして水分を飛ばしていたのだけども、この大したことない一手間が何だかとってもめんどくさい。あまりにもめんどくさくて防湿庫の蓋を開けたくなくなってしまった結果、

「そういえばもう2週間も防湿庫にカメラを入れてなかった…」

とか、

「今回は一眼レフを出さなくてもいいか…」

とか、本末転倒な事態が発生してしまう。これ、本当に良くない。

サンワサプライのデジタル防湿庫200-DGDRY002(40L)を買った

というわけで、重い腰を上げて防湿庫を購入。買ったのは2020年1月に発売されたばかりのサンワサプライ製デジタルドライボックス、200-DGDRY002。30L・40L・50Lの3種類が販売されている中の中間サイズとなる40Lモデル。

なぜ数多くある防湿庫の中からサンワサプライ製を選んだか?と言われれば、

  • 中華ブランドと比較しても価格が安かった
  • 常時除湿できるペルチェ方式が欲しかった
  • 湿度・温度計が内蔵で電池などの必要が無かった
  • 新製品で期待できた

という点があげられる。デザインや性能はどれを買ってもそう変わらないと思うので、安くて新しいのがちょうどいいタイミングで出ていたのが最大の理由かもしれない。

ちなみに手元に届いた製品には、何かぶつけて塗装がはがれたのか、一か所だけ明らかにタッチアップした後があった。国産メーカーとは言え中国製なので、おおらかな心で対応してあげたい。性能に支障は無いし。

スペック

メーカーサンワサプライ
モデル名 200-DGDRY002
容量40L
最大出力5W
外寸W290×D320×H490mm
内寸W260×D290×H368mm
湿度設定範囲25~60%
除湿方法ペルチェ素子式
温度・湿度計内蔵
重量約7.7kg

メーカーによると一か月の電気代は約32.4円。乾燥剤方式に比べるとランニングコストは高いようだが、たかが知れている。

組み立て

さっそく組み立てていこう。

といっても付属品は、AC電源、脚×4、鍵×2と、

防湿庫本体の中に既に入っているトレーやウレタンマットのみ。ウレタンマットの一枚は波形状になっているので、レンズが転がらないように工夫されている。

なので防湿庫をひっくり返して脚をねじ込めばOK。微妙なガタツキには脚のねじ込み具合を調整することで対応できる。

ただこの脚、接地面はただのプラスチックなので、防震性とかは特にない。万が一の地震などが気になる人は防震ゴムとかを引いたほうがいいかもしれない。

思ったほどの容量は無い

防湿庫を買おうと思ってる人が一番気にしてるのは「どのサイズが自分に合っているのか?」ということだと思う。はっきり言って自分は現時点でほぼ機材を持っていないので一番小さいサイズでも十分なのだけども、大は小を兼ねるので中間サイズを選んでみた。一番高いのを選ばなかったのは…予算の都合。

ただ、届いた防湿庫を見て最初に思ったのは、

「外見のサイズの割に中身の容量はあんまりないな」

ということ。40Lと聞くと、「20Lのガソリン缶が2つ分か~、結構デカいな」と思っていたのだけども、どう見てもそんなサイズは無い。…計算してみよう。

内寸がW260×D290×H368mmなので、容量は27747200立方mm≒27.7Lである。…つまり40Lっていう表記は外寸の事なのね…(計算したところ、外寸は約45Lだった)。

表記の問題はさておき、実際にトレイにカメラやレンズを置いてみると、こんな感じになる。EOS90D+18-135mmの組み合わせなら二台同時に乗せられるし、SIGMA 100-400mmも余裕で収まる。

トレーの内寸(ウレタンクッションのサイズ)は実寸でW238×D240mmだったので、短めの単焦点レンズとかなら2本縦に並べられる。ただ、バズーカみたいなレンズを持っている人は違う防湿庫を選ぶべき。

また、100-400mmのような外径の大き目なレンズの場合、隣のレンズと接触してしまう場合がある。

それが気になる人は置き方に工夫が必要だろう。

引き出し式の棚は便利だが、最下層は固定式

レールとトレイは共にプラスチック製で高級感は皆無ながら、物としてはしっかりしている。引き出しすぎないように途中で軽く引っかかるようになっており、その状態でもしっかりと重さを支えてくれている。

引き出し式の棚はとても便利で使い勝手が良好。なのになぜか一番下だけ引き出し機能が搭載されていない…。ここには適当にプラスチックトレイを買ってきて置くのが吉だと思う。

ちなみに、ゴムパッキン付きの扉はマグネットで本体にくっつく仕組みになっている。鍵付きで子供のいたずらなどを防止できるのは、人によっては嬉しいポイントだと思う。

高い除湿性能と、ほぼ聞こえない駆動音

電源を裏面に差し込めば自動的に起動する。庫内の湿度や温度はデジタルで表示される。初期状態で湿度設定は40%だったので、そのまま運用することにした。

裏面の除湿ユニットから多少の排熱や音が出たりするのかな?と思ってしばらく観察してみたのだが、熱はほぼ感じられないし、音もほぼ聞こえない。メーカー曰く稼働音は約33dBとのことだが、パソコンやエアコンの方がよっぽどうるさいので全くわからないレベル。

ライトボタンを押すとライトが点灯し、庫内が照らされる。ただ、ライトは上面にしかないので、2段目や下段は暗いまま。これを活用するならライトは庫内の横面に配置するようにしたいところ。またライトボタンをもう一度押さないと消えない仕組みなのもちょっと鬱陶しい。魅せる家具として使うなら別だが、個人的には10秒ぐらいで勝手に消える仕様にしてほしかった。

それはそうとして、蓋を閉めて放置しておくと、46%だった湿度が5分ほどで40%まで下がっていった。ここからは39%~41%の間をうろうろしながら、設定湿度40%を維持しようと自動的に稼働していた。

ちなみに、このデジタルの湿度・温度表示は消灯しない。そういった理由で、稼働音は静かだが、寝室に置くとちょっと気になると思う。

なんでもっと早く買わなかったんだろう…

カメラを防湿庫から取り出して、撮影して、元に戻す。すると防湿庫が勝手に湿度コントロールをしてくれる。定期的に乾燥材を乾かしたりしなくていいし、「もうそろそろ乾かさなきゃいけないな…」とか思ったりしなくていい。

…これ最高では?

サンワサプライのデジタル防湿庫はペルチェ式で除湿スピードが速いし、熱も音も出ないので、視界に入らない限り存在感が皆無。縦型で場所をあまりとらないのもいい。しかも引き出し式の棚のおかげで、カメラをサッと取り出せるのが嬉しい。一眼レフを使う機会がぐっと増えそうな予感がする。

少なくとも僕にとってカメラやレンズは安い物ではなく、出来る限り長く使えるようにしたい。でもいちいち管理のことに気を使いたくない。そういう人はとりあえず防湿庫を買ったほうがいい。このことは間違いない。

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