Canon EOS R6 MarkⅡを購入して約3ヶ月。趣味に仕事にガッツリ使うことができたので、実戦投入後のレビューを書いていく。
ちなみにR6 MarkⅡ(以下R6 Mk2)は僕にとって初めてのフルサイズセンサーカメラ、初めてのミラーレス一眼カメラとなった。これまではEOS 80Dや90DというAPS-Cサイズセンサーのミドルクラスを使用していたので、その辺りからのハイアマチュアモデルへのステップアップとしてどうかという点でもレビューしてみたい。
- (フルサイズの割に)小型軽量で持ち運びしやすい
- 驚異的な手ぶれ補正力
- 凄まじいAF性能で動体撮影は楽勝
- 広いダイナミックレンジと豊かな色彩
- 電源を入れっぱなしにしておくと電池切れしがち
- モードダイヤルが軽すぎて勝手に動くことがある
- 設定項目が多すぎる
なお、作例として掲載している写真はほぼ全てJPEG撮って出し。一部トリミングしたものもあるが、色編集などは行っていない。ただしブログにアップロードする都合上、長辺が1280pxになるように圧縮している。
R6 Mk2のグッドポイント
小型軽量で持ち運びしやすい
フルサイズセンサーのカメラというものはこれまでとにかく大柄で重たいものだった。しかしR6 Mk2は約670g(バッテリー、カード1を含む)と軽量で、APS-CカメラであるEOS 90Dと比較しても一回り小さい。
RF 24-105mm F4 L IS USMというデカくて重たいレンズを付けたとしても約1400gに収まる軽量さで、小型なカメラバッグにも収まる。その結果としてバイクで走り回る際にも気軽に持ち運ぶことができる。
三脚なしでもスローSS撮影が可能になる驚異的な手ぶれ補正力
R6 Mk2にはボディ内手ブレ補正機能が搭載されている。対応するRFレンズと組み合わせれば最大8.0段分の手ブレ補正効果を発揮するという。というわけで実際にRF24-105Lレンズと組み合わせて手持ちでスローシャッター撮影に挑戦してみた写真がこれ。
NDフィルターを付けていないので白飛びしてしまっているが、この写真のシャッタースピードは1/4秒。それを手持ちで、何なら自転車のフレームにまたがった、あまり安定していない姿勢で撮影している。しかも焦点距離は93mmなので中望遠だ。
もちろん脇を締めてしっかり息を止めてシャッターを切ったので、それなりに集中した状態で撮影に挑んだわけだが、普通は中望遠でSS1/4秒を手持ち撮影などできるはずがない。
中心部を拡大してみてみると、中央分離帯やアスファルトの目がしっかりと描写されていて、ほぼぶれていないことが分かる。
ちなみにSS1/2秒まで行くとほんの気持ちブレてしまった。ただぱっと見ではほとんどわからないレベル。
だからといってSS1/8のようなスローシャッター状態で手持ち流し撮りするのはそう簡単ではない。どんなに凄いと言っても限界はあるので、そういう場面では1脚などを利用したほうが良いだろう。
動体撮影が楽勝になる凄まじいAF性能
僕はプロカメラマンではないのだけども、仕事として写真を撮る時は必ずやたらと速い動体を撮影する。なのでAI SERVOでどこまで被写体を追い続けられるかが非常に大事になってくる。
で、実際にR6 Mk2で撮影してみると今までEOS 90Dで頑張ってたのは一体何だったのだろうと思うぐらいめちゃくちゃ簡単に撮れる。
被写体にカメラを向けて親指AFボタンを押すと、ファインダーの中に青い四角い枠が現れ被写体をロック。上の写真であればバイク全体か、あるいはヘルメットを検知しそこにフォーカスを当て続けてくれる。あとは撮りたいタイミングでシャッターを切るだけ。執拗なまでに追いかけ続けるAFが実現する歩留まりの良さには驚きを隠せなかった。
しかもこの写真、SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSMというEFレンズのサードパーティー製品をマウントアダプターに付けて撮影している。これまでSIGMA 100-400mmはそんなにAFの速いレンズじゃないなぁと思っていたのだが、R6 Mk2につけると被写体にグリグリ食いつくようになった。R6 Mk2はレンズの性能を更に引き出してくれるカメラのようだ。純正RFレンズだとどうなっちゃうの。
また凄いのが「遠ざかっていく物」を追いかけられること。カメラのAFはどうしても自分から離れていくものを追いかけるのが難しいそうで、実際今までそういうものを撮る時は置きピンで撮影していた。しかしR6 Mk2はそこにも結構食らいつくことができる。
検知する被写体を自動にしているとAI SERVOが迷う場面も
AF設定に「検知する被写体」という設定項目があり、
- 自動
- 人物
- 動物優先
- 乗り物優先
- なし
の5項目から選ぶことができる。基本的に「自動」で良いと思うのだが、いろいろ試してみると、AI SERVO×検知する被写体=自動 の組み合わせでは困る場面もそれなりに遭遇した。
特に背景がごちゃごちゃしていたり、本来撮影したい被写体の後方にすごく目立つ看板などがあった場合、そっちに引っ張られてしまうことが多々あった。なので「検知する被写体」は被写体に併せて選択したほうが、特にAI SERVOとの組み合わせでは撮影が便利になった。
ただいちいち設定するのはめんどくさいなぁと思うのも事実…。
電子ファインダーは流し撮りにはなんの問題もない
ところで、ミラーレスカメラだと電子ビューファインダー(EVF)になるので、完全なリアルタイムで被写体を追うことは原理上不可能。光学ファインダー(OVF)に比べるとどうしたって動体撮影での影響があるかもしれないと僕は思っていた。
しかし、実際に使ってみるとなんの問題もないことがわかった。開封レビューでも書いたが、EVF設定をなめらかさ優先設定(120fps)にすることでかなり自然で違和感のないファインダーになる。ミラーレスだからという点については使用していて気にならなかった。
シャッター方式はメカシャッターか電子先幕
シャッター方式は最初はメカシャッターにしていたが、現在は電子先幕を使っている。理由は電子先幕のほうが若干歩留まりが良かったから。撮影できる画像や使用感に違いは感じなかった。
電子シャッターを使わないのはローリングシャッター歪みが発生するため。カメラを横に振りながら撮るとそれなりに歪むので、撮り方次第ではあるが流し撮りするのは厳しい。結果としてあまり電子シャッターに価値を感じられず、試し撮り以外で使ったことがない。
R6 Mk2 RF24-105L 1/80s F/4 ISO800
R6 Mk2は電子シャッター時の秒間40コマ高速撮影を売りにしているが、実際にこれを使える場面は結構限られていると思う…。
3つのダイヤルでF値・SS・ISO感度を独立調整可能
カメラというものはそもそもF値・SS・ISO感度の3つを調整して画面の明るさや表現を制御している。僕は当然この3つはそれぞれ独立したダイヤルで調整できるようにするべきだと思っているのだが、意外なほどに世の中の一眼カメラには3つのダイヤルを備えた機種は少ない。
ところがR6 Mk2には
- メイン電子ダイヤル
- サブ電子ダイヤル1
- サブ電子ダイヤル2
の3つのダイヤルが備わっており、MモードにするとそれぞれでSS・ISO・F値を調整できるようになる。当然こうなってるべきだし、実際とても使いやすい。
ちなみに絞り優先やSS優先の時はメイン電子ダイヤルでそれぞれの値を調整し、サブ電子ダイヤル2がISO、サブ電子ダイヤル1が露出調整に当てられる。僕は絞り優先やSS優先を使うことが非常に多いので、独立した電子ダイヤルで細かい調整ができるのもありがたい。
AF測距エリアを常時操作できるマルチコントローラー
R6 Mk2では、右手親指で操作できるマルチコントローラーを触ると常時測距エリアを操作できる。おっ!と思った瞬間に任意の場所に測距エリアを移動できるのはとても便利でありがたい。しかもめちゃくちゃ素早くスムーズに任意の測距エリアを設定できるのだ。
この機能、EOS 90Dでもマルチコントローラーに「AFフレームダイレクト選択」を割り当てることで同様の操作が可能なのだが、縦横斜めに一コマずつ押さないと移動できなかった。R6 Mk2ならこれが長押しでグリグリ移動できるのが本当に便利。
90Dの測距エリアが45点なのに対し、R6 Mk2では最大1053分割された測距エリアと100%の全画面AFエリアを持っている。その結果、画面上のありとあらゆる場所に素早くAF測距エリアを設定できるので、動き回る被写体に対しても任意の構図を素早く決めることができる。
広いダイナミックレンジと豊かな色調表現
R6 Mk2は2022年12月発売時点で最新のEOS R機だったこともあり、新型の有効約2420万画素35mmフルサイズCMOSセンサー×DIGIC Xを搭載している。あくまでも主観だが、R6 Mk2は特に何もしなくても「見た感じ」に近い、非常に豊かな色調表現ができるカメラのように感じる。
またフルサイズセンサーならではのボケ量も魅力で、絞りがF4であっても十分良くボケる。常用ISO102400を誇り、多少の暗い部屋で撮影するぐらいであればISO感度が上がったところでノイズ感もほとんどなく、下の写真の通り窓からの灯だけで赤牛丼を撮影してもやたらと美味しそうに撮れる。有効約2420万の適度な画素数による暗所耐性も魅力だ。
80Dや90Dも素晴らしいカメラなのだけども、特に逆光で被写体が黒くなってしまう場面や、屋外の屋根下など明暗差がキツく現れるような場所で黒つぶれ・白飛びが結構な頻度で発生してしまった。そもそもそういう場面はカメラにとっては厳しい条件だが、R6 Mk2は白側も黒側もかなり粘ってくれる印象がある。
とはいえこのような場面では多少被写体(バイク)が暗く映るのは仕方がない。HDRや多重露光などの機能を使えば改善は可能だろう。
情報がわかりやすく表示されるEVF
ファインダーを覗くと約369万ドットのOLEDカラー電子ビューファインダー(EVF)が現れる。ここには被写体はもちろん、現在設定しているSSやF値、ISO感度などの情報が出てくるのだが、これがとにかくわかりやすい。
もちろんOVFの時もこれらの情報は液晶でちらっと表示されていたのだが、僕の場合はあまり意識に入ってこなくて、設定を間違えたまま撮影することが多々あった。これはおそらく、ファインダー越しに見ている実像と、ファインダー上にある液晶画面に大きな距離があるためだと思う。被写体を見ているときには、はるか手前にある各種情報に目のピントが合っていないのだ。
EVFであればこれが同一平面上に表示されているので、ピントが合って様々な情報が無意識に目に入る。メチャクチャな設定になってしまっていることを防げるのは凄いメリットだった。また撮影されるものを同じ映像をEVFで確認しながら撮れるのも良い(OVFビューアシストをONにするとOVFのような映像にもできる)。
ずっとファインダーを凝視していたら目が疲れるのではと心配していたのだが、意外と疲れることがなかった。特に設定は変えていないが、R6 Mk2に搭載される約369万ドットのEVFは十分に精彩で、それでいて目に優しい明るさなどに設定されていることが理由だろう。
SDカード×2枚のメモリスロットなので汎用性が高い
R6 Mk2のメモリスロットはSDカード×2枚。ハイエンドモデルは基本的にCFカードを使うことが多く、そちらのほうが書き込みのスピードに優れているというのも十分承知だが、僕からすればCFカードリーダーを新たに買って持ち運ぶ方がめんどくさい。SDカードなら最悪コンビニでも手に入るので、万が一カードを忘れたり破損したときにもどうにかなる安心感がある。
「SDカード仕様のせいで高速連写時にバッファが詰まって連射が止まる」というのは事実その通り。試してみたが、L版のJPEG+RAWで電子シャッター高速連写させると100~120枚、時間にして3秒前後でバッファが詰まって連射が止まった。
でもそんな何秒もシャッターを押し続けることがあるだろうか?もしあるなら4K動画を撮ったほうがマシだろう。
R6 Mk2のバッドポイント
電池持ちの問題
ミラーレスカメラのなので仕方がない部分ではあるのだが、どうしたって電池持ちが悪い。
公式情報によると、ファインダー[なめらかさ優先]設定時の撮影可能枚数は約320枚(ファインダー撮影時)。ただこれはおそらく非常にバッテリー消費が厳しい条件化での話だと思われる。実際に撮影に使ってみた限り、純正バッテリー1個で1000枚以上は余裕で撮影できた。
が、問題はそこから。
電池残量が残り1/4程度になった状態で一晩放置していると、仮に電源OFFの状態であっても翌日にはバッテリー切れで電源が入らなくなる。また電源ONの状態で放置していると、スリープモードにはなるのだが電池はみるみる減っていく。つまり撮影していないときでも消費電力がそこそこある。
たくさんシャッターを切るような状況でも今まで90Dだとバッテリー1つで1日余裕で撮影できたのに、R6 Mk2だとポケットに充電済みのバッテリーを忍ばせておかないと危なっかしい。このあたりはどうしてもミラーレスカメラの弱点だなと感じた。
たまに起動が遅い
頻繁に電源OFFにしないと電池が切れるくせに、電源をONにして起動するまでに時間がかかることがある。通常は1~2秒、遅いと3~5秒、社外のLP-E6と認識されるバッテリーを入れると8~10秒ぐらい起動するまでに時間がかる。
お!と思った瞬間に電源を入れてファインダーを覗くと、ブラックアウトしていて何も見えない、という事態はそこそこ発生する。純正バッテリーならあまり気にならないレベルではあるとはいえ、ふとしたタイミングで起動が追いつかないのは地味にストレス。このあたりファームウェアアップデートで多少改善はされているらしいが、一眼レフの使い勝手にはまだまだ追いついていない。
モードダイヤルが勝手に動くことがある
軍艦部右側に配置されたモードダイヤルが、割と簡単に動いてしまうことがある。普通に方からぶら下げておく分には問題ないのだが、カメラバッグから出し入れすると、バッグの内側と擦れた拍子にモードダイヤルが切り替わってしまうことがあった。モードがやたらと多くて一コマの間隔が狭いのも原因だろう。EOS 90Dのように中央のボタンを押しながらじゃないと回らないボタンにして欲しい。
そもそもモードダイヤル自体、
- 絞り優先
- シャッタースピード優先
- マニュアルモード
- (人に貸す時だけ)オートモード
の4つしか使わないので、ここはEOS R5と同様の液晶画面にしてほしかったなぁと思った。っていうかモードダイヤルって本当に必要なの…?
追記:液晶タッチパネルの反応が良すぎて勝手に設定が切り替わることがある
夏場になってR6 Mk2を首から下げていると、意味がわからないぐらいメチャクチャな設定に勝手になっている(露出設定が+5とか、SSやF値、ISO感度が勝手に変更されているなど)ことが多発した。全く持って意味がわからないので大変に苛立ちを覚えたのだが、よく見るとその原因が判明した。
首から下げたカメラの液晶部分に服が触ると、勝手にカメラが操作されてしまって設定が変わってしまう様子。特に夏場は汗が服に付くため、より操作されやすい状況になっているらしい。
液晶の感度は通常と敏感の2種類を設定できるが、通常状態でこれなので非常に困る。現状は液晶にコーティングだけをした状態なので、今後保護フィルムを貼って感度を下げるなどして対策してみたい。
設定項目が多すぎる
R6 Mk2には兎にも角にも設定項目が多い。AFの設定だけで6ページもあり、それを変えると何がどう変わるのかいまいちわからないものも多々ある。また設定項目があまりにも多すぎて、目的の設定にたどり着くのにも時間がかかる。
実際のところ使っていくうちに自分がよく使う設定が決まっていくので、決まり始めたら「マイメニュータブ」を作ってそこによく使う設定を入れていけば良い。実際そうやって設定を追い込んでいくと、段々と好みの挙動になっていくし、切り替えるのも数項目だけになってくるはず。
とはいえただシャッターを切りたいだけなのに、なぜこんなにも設定をしなければならないのか…という気持ちには最初なった。それらの挙動をいちいち確かめるのも大変すぎる。
APS-Cレンズを付けると自動で1.6倍クロップされてしまう
APS-C専用であるEF-SレンズやRF-S、またサードパーティー製品でAPS-C専用のSIGMA 30mm F1.4 DC HSM | Artなどのレンズも当然R6 Mk2には取り付けることができる。APS-Cユーザーであっても今までの資産を活かせるのは素直に嬉しい。
フルサイズセンサーのカメラにAPS-C専用レンズを付けると、四隅が大きく歪んだり暗くなったりするのだが、それが一種の味にもなる。のだが…
R6 Mk2はAPS-C専用レンズであると認識すると自動で1.6倍クロップの処理を行って、フルサイズでの撮影ができなくなる。つまりAPS-Cと同じ状態になってしまうのだが、これじゃあ「あえてフルサイズセンサーにAPS-Cレンズを使う」楽しみがなくなってしまう。しかも単純なクロップなので解像度が元の6000×4000pxから3744×2496pxまで下がる。意図的に1.6倍クロップを使うならまだしも、強制的にクロップされるのは面白くもなんとも無い。
ちなみにテスト時のファームウェアバージョンは1.1.1。R6 Mk2が手元に届いた時はそれ以前のバージョン(確か1.0いくつだったはず)で、その時はフルサイズセンサーでの撮影ができた。ここの仕様は元に戻して欲しい…。
強いて言うなら所有欲がいまいち
これは完全に好みの問題だが、R6 Mk2のシャッター音はあまり魅力を感じない。
いや、ミラーレスカメラのシャッター音としては上等な部類で、当然安っぽくないしキレのよい音であることは間違いない。ただやっぱりレフ機の「カシャン!」という音には明らかに負ける。1Dxシリーズのような爆音シャッターは有無を言わさないかっこよさがあるし、たとえEOS 90Dであっても良さがある。そういうのはR6 Mk2にはあまり無い。
またポリカ製ボディはさわり心地もよく、冬でも素手で触れる安心感と堅牢さ、何より軽量さを持っているのが良い。ただ金属製の無骨なボディのほうが単純にかっこいいし、毎日眺めてニヤニヤする喜びがある。そういうのはR6 Mk2にはあまり無い。
要するに、35万円(発売時点)もするカメラボディなのに所有欲が満たされるような、感性に訴えかけてくるイメージに欠けている。まぁ機能に全振りしていると思えば悪くはないし、僕はそこまでカメラの所有感にこだわっているわけではないので問題はないのだが。
結論:ハイクオリティな写真が楽に撮れるマルチプレイヤー
まとめると、R6 Mk2は有効約2420万画素により、明るい場所はもちろん暗い場所での高感度撮影が余裕で、しかも超強力な手ぶれ補正により手持ちで可能。驚異的なまでに食らいつくAFは超高速で動き回る被写体を追いかけ続けるので、モータースポーツを含めた動体撮影をいとも簡単なものにしてくれる。
確かにちょっとした欠点はあるし設定項目が多すぎて最初はわけがわからないが、乗り越えてしまえば思い通りの撮影が可能。なによりカメラボディに35万円(2023年6月時点)も出す人がそこを乗り越えられないはずがない。カスタマイズによってより自分好みになっていくのがR6 Mk2というカメラなのだ。
結果、R6 Mk2はあらゆる被写体を楽に撮れるマルチプレイヤーであった。冗談抜きで簡単に写真が撮れるし、そのクオリティがあからさまに高い。たとえどんなに疲れていたとしても、感動的な瞬間を出会った姿のまま切り取ることができるのが、僕にとってR6 Mk2最大の魅力だった。値段は高いが、それに見合った価値はきっとある。
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