NEEWERのサクションカップマウントに組み合わせて、アクションカメラを自在に固定できるようにしたい。サクションカップマウント付属のアームだと少し短いのでもうちょっと長いのがないかなぁと思った時、あのブランドの製品が思い浮かんだ。
SmallRig マジックアーム 2066B



それがこのSmallRig マジックアーム 2066B。SmallRigは中国発のカメラ用品ブランドだが、中華ブランド品としては中級の価格帯の製品で、実際手に取ってみるとその品質の高さが実感できる。意外とテレビ業界の人とかも使ってるらしい…。

本当はこちらの高級版が欲しかったのだけど、流石に値段がちょっと高い。今回はちょっとおためし的な要素があったので、とりあえずやりたいことが実現できるかどうかを確認するために廉価版を買ってみた。

最初に使用例を出しておくと、こんな感じに自由な場所にカメラやモニターなどを設置するために使う物。1/4インチネジが付いているので、大抵のカメラ用品なら取り付けが可能。
センターのノブを回すだけで全ての関節が固定/開放される

何となくその見た目からわかるように、真ん中にあるノブを回すとアームが回転する機構になっている。アームとアームの間にはステンレス製のギザギザしたギアクランプが組み込まれ、締め込んだ時に勝手にアームが回ってしまわないようになっている。

地味にすごいのが両端のボールジョイント。このボールジョイントだけを単体で固定する機構は無く、センターのノブを回すと両端のボールジョイントも同時に固定/開放することができる。
センターのノブを締め込んだ時に銀色の部分が中央へ向かって引っ張られ、それでボールジョイントが固定される仕組み。一番締め込んだところから約1回転ノブを緩めたぐらいから徐々にボールの固定が緩んでいく。絶妙な調節感。
ただし、3個所の可動部が1つのノブで操作できるのはスピード感がある一方、「1箇所だけを微調整したい」みたいな用途にはあまり向いていない。もし片側にカメラを取り付け、画角を完璧に合わせたいと思った場合には、自由雲台などを1つ噛ませたほうが操作性は良いだろう。

真っすぐ伸ばしたときの長さは、1/4インチネジの両端で約25cm。ネジの飛び出しが約5mmずつあるので、実際には24cmほど伸ばすことができると考えて良い。
また耐荷重が1.5kgある一方、これ自身の重さが実測224gと割とずっしりした重量感がある。組み合わせるマウントや機材によってはかなりの重量になってしまう可能性に考慮したほうが良いだろう。
滑り止めゴム付きのナットが微妙
全体的にかなり高品質なマジックアームなのだが、滑り止めゴム付きのナットだけが微妙。

このナットに取り付けられたOリングが分厚すぎるため、手でガチっと締め込んだつもりでも締めきれておらず、割と簡単に緩んでしまう場合があった。Oリングもそのうち無くなっていそうだし、ここだけは本当に今ひとつ。
実際、ナットを逆向きにつけて金属面で接触させたほうがガッチリ固定できた。なので僕は基本逆向きで使っている。

やはりそういうのも含めてこちらのARRIネジ穴対応モデルのほうが満足度は高そう。もし自動車の車外などに取り付ける場合は、緩んで落ちる危険性を考えてこっちを使いたい。値段は倍だけど…。
自由度の高い撮影が可能に

実際にこのSmallRigマジックアームとサクションカップマウントを組み合わせて撮影を行ってみたが、自分の思ったような画角にすることが出来た。さすがに上の写真のように一眼カメラを置くのはオススメしないが、GoProなどのアクションカメラならこれで完璧に固定できる。
少し重たい点と、上位モデルに比べると機能的に若干劣る点があるのは気になるが、1つ持っておくと便利に使えるアイテムだろう。

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