一眼レフで超素早い被写体を撮るときにオススメの設定【Canon EOS 80D】

せっかく一眼レフを持っているのだから、スマホやコンデジじゃ撮れないような写真を撮影したいが、一眼レフは設定項目が多く複雑なので難しい…と思ってる人は多いと思う。実際僕もそう思ってる。ここでは、動きの速い物体をできるだけ簡単に撮影するための設定方法を、Canon EOS 80Dを例に紹介する。

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超素早い物体をなるべく簡単に撮影したい

僕の仕事の都合上、やたらと動きの速い物体をサクサク撮影する必要がある。とにかく動きの速い物体は、構図を決めるのだって難しいし、追いかけるだけでも一苦労。とにかく被写体はカメラマンのことなんかこれっぽっちも待ってくれないのだ。それなのに一眼レフのアレやコレといった設定をいちいち変更しながら追いかけるのはめんどくさくて仕方がない。できるだけ簡単で手軽に撮影できるような設定にしたい。

親指AFは必須

基本的に全てのカメラは、シャッターボタンを反押しすることでピントが合う(オートフォーカス(AF)が作動する)ようになっているが、これを右手親指で操作できるように設定を変更する。なぜ親指AFがいいのかについては下のページで詳しく説明されているので、そちらを参照してほしい。

一眼レフやミラーレスは写真をボカしやすいという特徴がありますが、裏を返せばピンボケをしやすいという欠点にもなります。大事なのは狙った場所にしっかりとピントを合わせること。そこで今回は誰でも飛躍的にピント合わせが速くなる「親指AF」と呼ばれるテクニックについてご紹介します。 たぶん3倍はピント合わせが楽になる アマチュア...

AF設定は「AI SURVO」

80DのAF性能は非常に優秀なので、基本的にはAFで撮影して何ら問題はない。レンズのAFモーターが遅い、あるいはすさまじいスピードで遠ざかるものを撮影したい、というのであればマニュアルフォーカス(MF)で撮影するのもアリだが、めんどくさいのでAFで撮影したい。(※親指AFであれば、AFボタンを押さないことで、AF設定のまま実質MFでの撮影も可能)

それでかつ、AF設定を「AI SURVO」にする。この設定の時、カメラはシャッターボタンを押すその時まで被写体にピントを合わせ続けるようになるので、素早い被写体ではオススメの設定。”ピピッ”というピントが合った時に鳴る音が鳴らなくなるので注意は必要。

AI SURVOの設定方法は、

  1. AFボタンを押す
  2. ホイールを回し、AI SURVOにする
  3. シャッターを反押しし、決定する

測路エリアはなるべく狭く(ゾーンAFがオススメ)

測路エリアが広いまま撮影すると、カメラがどれが被写体なのかわからず、ピントが合うまでの時間がかかってしまうことがある。また本来被写体ではないものにピントが合ってしまう可能性もある。なので、どれが被写体なのかをしっかりとカメラに理解させるため、測路エリアをなるべく狭め、ピントをどこに合わせるのかを決めておく。この時点である程度構図が決定される。なお、測路エリアが狭すぎるとファインダー越しに被写体を追うことが難しくなるので、ある程度の範囲(Canon 80Dの場合はゾーンAFがちょうどいい)にしておくのがいい。

測路エリアの設定方法は、

  1. 測路エリア選択ボタンを押し、ゾーンAFを選択
  2. ホイールやマルチコントローラーで任意のエリアを選択
  3. シャッターを反押しし、決定する

SS優先モード「Tv」を使用

素早い被写体に対してはシャッタースピード(SS)を調整することで、求める写真を撮影できるようになる。なので撮影はシャッター優先モード(Tv)にて行う。

  1. モードダイヤルをTvモードに設定
  2. ホイールを回しSSを変更する

背景を流したい場合=SSを遅くする

このように背景が流れているような、スピード感あふれる写真が撮りたいときは、SSを遅く設定する。設定速度は被写体のスピードにもよるが、素早い物体の場合は1/200s~1/160s以下に設定すれば、背景を流せる。手振れしやすくなるのでしっかりと脇を閉めて撮影することが大切。真横から被写体を撮影する際に向いている

被写体を止めたい場合=SSを速くする

高速で近づいてくるもの、あるいは高速で遠ざかっていくものに対し遅いSSで撮影すると、まるでピントが合っていないかのような写真になりがち。そのような場合はSSを上げる。1/800sぐらいまでSSを上げれば、大抵の物体はピタッと止まってくれる。構図を工夫すれば迫力ある写真が撮れるだろう。

ISO感度はオート

TvモードでSSを決めてしまっているので、絞り(F値)はカメラ側にお任せしているのが現状だ。ここでさらに操作を簡単にするべく、ISO感度はオートに設定する。これの利点は、いついかなる時でも安定した明るさの写真を確保できるってこと。特に屋外での撮影時、周りの明るさがコロコロと変わる状況でISO感度をいちいち設定するのはめんどくさいし、そもそも超素早い被写体はその操作を待ってくれない。

ISO感度の調整方法は、

  1. ISOボタンを押す
  2. ホイールを回し、A(オート)モードにする
  3. シャッターを反押しし、決定する

明るさは露出補正で

80Dの少々困るポイントとして、ほぼオートモードで使用すると妙に明るい写真にしたがる、という点がある。とにかく明るい写真が大好き!っていうならそれでもいいのだけども、僕としては明るすぎる写真は使い勝手が悪い場合が多い。ところがすでに写真の明るさを決定づける

  • シャッタースピード(SS)
  • 絞り(F値)
  • ISO感度

の内、SS以外の二つをカメラの自動調整に任せてしまっている。なので、「ちょっと明るさを変えたいな~」と思った時には、露出補正で変更してしまうのが楽ちん。この条件で露出補正を行うと、ISO感度または絞りをカメラが自動で求める明るさに合わせて調整してくれる。こうしておけば、周辺の明るさが多少変化してもおよそ安定した明るさの写真が撮影できる。

露出補正の調整方法は

  1. ロックがかかっていないことを確認
  2. ホイールで露出補正を変更
  3. 露出レベルを確認

まとめ

以上をまとめると、素早い被写体を撮影する際は、

  1. 親指AFに設定
  2. AI SURVOを使用
  3. 測路エリアはなるべく狭める
  4. SS優先モードを使用する(撮りたい写真によってSSを変化させる)
  5. ISO感度はオート
  6. 最終的な明るさは露出補正で調整

とすれば、簡単かつ正確に素早い被写体を追うことができる。ここまで設定してしまえば、後は被写体に合わせてSSを変え、構図に合わせて測路エリアを変更し、周辺の明るさに対しては露出補正を変えるだけで済む。考えることが3つもあると思うか、3つしかないと考えるかは人それぞれだが、どの操作も慣れると大した手間ではなく、これさえすれば安定して写真が撮れるので僕は気に入って使っている。

もう一歩進んでマニュアルモードでも

ただ、上記のセッティングの場合、特にSSを速めた場合に、カメラが自動で絞りを開放にしてしまったがゆえに、背景や被写体が必要以上にボケることがあるかもしれない。この時はマニュアルモードに設定し、絞り(F値)をF8ぐらいまで絞ってあげるといい。ただしマニュアルモードの場合は露出補正が効かないので、明るすぎる/暗すぎる場合は自分でISO感度を調整する必要があるのでめんどくさい。