動画なり何なりのコンテンツ制作を行っていると大量のデータが溜まってしまう。基本的に最近のファイルはパソコンのDドライブに入れて保存や編集を行っているのだが、古いファイルは外付けのHDDに貯めることにしている。
↑この手の外付けHDDを買い足していってもいいのだが、当然のことながら裸のHDDを買うほうが安いしコンパクト。というわけで裸のHDDをPCで直接読み取れるような機械がほしい。
玄人志向 HDD/SSDスタンド KURO-DACHI/ONE2

というわけで玄人志向のHDD/SSDスタンド KURO-DACHI/ONE2を購入。HDDを直挿しするとそのまま外付けHDDになるというそのまんまの製品。


ちなみに2台のHDDを挿してクローンを作れるモデルもある。が2台挿しはしないかな…ということで1台挿しモデルを選んだ。

中身は
- 本体
- ACアダプター
- USBケーブル
と至ってシンプル。取扱説明書すら入っていない。
USBはUSB3.2Gen1に対応。USB Type-C端子ではなくType-A端子しか無い。

外観はめちゃくちゃシンプルで、正面には電源のON/OFFがわかるLEDランプが一つだけ備わる。天面はピアノブラックだが、側面はつや消しの黒でプラスチック感が強い。

背面には電源コネクター、USBコネクター、電源ボタンが備わる。電源ボタンを押さないと電源が付かない仕組みになっている。


中身もめちゃくちゃシンプルで、2.5インチまたは3.5インチのHDDやSSDが挿さるだけ。ネジ止めなど一切なしで潔い。
16TBまでのHDDなら何でも刺せる

KURO-DACHI/ONE2は16TBまでのHDDに対応している。とりあえず今回は余剰データの保存用ということで、Seagate BarraCuda 6TBを購入。セール中に買ったこともあり価格は購入時点で約1.4万円だった。


ちなみに執筆時点では裸の6TB HDDが約1.6万円、Buffaloの6TB外付けHDDが約1.8万円だった。その価格差は2000円なのでちょうどHDDスタンド分となる。2台目のHDDに突入した時点で今回の選択のほうがお得という計算になる。
2022年頃は6TBが1.1万円ぐらいで買えた気がする。本来であれば技術の進歩で容量あたりの単価は下がっているはずなのに…。円安が憎い。

あとはスタンドにHDDを挿して使うだけ。と思いきや…
実はHDDを挿しただけでは使えない

パッケージには「挿すだけカンタン!」とバカでかく書かれているが、実際にはHDDを挿しただけではパソコンは認識してくれない。そういう罠があるのに取扱説明書が付属していないから結構いやらしいと思う。
実際に使うには↑のページのように「パーティションテーブルの初期化」と「ボリュームの作成とフォーマット」を行う必要がある。ページ内ではWindows10をモデルに紹介しているが、Windows11でも同様に「ディスクの管理」から行うことができる。

ボリュームの作成とフォーマットが完了すれば、上のように新しいドライブとして使えるようになる。こうなれば後は普通のHDDと同じように使える。
普通に使える
最初の設定こそ必要だが、後はもう外付けHDDと同じように使えるようになる。

CrystalDiskMarkで速度を計測してみた結果がこれ。実はすでに3TBほど埋めた状態で測っているので最速では無いだろうが、とりあえずHDDとしては問題ない数字が出る。

外付けHDDから今回のHDDスタンドへデータを移している最中の速度がこれ。大体140~160MB/sの速度で推移していた。速度が落ち込んでいる部分はデータ元のHDDにダブルタスクをさせていたせいなので、今回のHDDスタンドの性能とは無関係。
ちなみに書き込み中のHDDは手で触られる程度の発熱がある。あまり問題にはならないだろうが、少し風通しの良い場所においたほうが無難だと思う。
PCの起動に合わせて自動で電源は入らない
普通の外付けHDDをパソコンに繋ぎっぱなしにしていたら、パソコンの起動に合わせて立ち上がって自動でパソコンに認識される。しかし玄人志向のHDD/SSDスタンドの場合はそうはならない。認識してほしかったら本体の電源ボタンを押さないといけない。
これは常時HDDを使いたい人には不便な仕様だが、一方であくまでもバックアップとしてたまにデータを移行するときにだけ使いたいという人にはありがたい。なぜならHDDの稼働時間が間違いなく短くなり、その分故障のリスクが下がるから。
大量のデータを保管しておきたいなら選択肢としてアリ
玄人志向のHDD/SSDスタンド KURO-DACHI/ONE2は、裸のHDDにPCから直接書き込みするための便利な道具だが、一方で外付けHDDとして売られている製品とは若干使い勝手が異なる点には注意が必要。常時のバックアップ用や単なる容量不足を補うためなら一般的な外付けHDDのほうが絶対に便利。

一方で溜まっていく動画ファイルなど古くなったものを保管しておきたかったり、単純に今のパソコンのデータをHDDに書き写したいだけであれば、これはかなり便利でお買い得。外付けHDDより裸のHDDのほうが確実に安いので、割とすぐにスタンドの代金は回収できるはず。捨てるに捨てられない大量のデータがあるなら、こういう選択肢もアリだろう。


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