ぶっちゃけるとブログの収益がじわじわ下がってきていて困っているので、いい加減YouTubeを頑張るかの気持ちになっている。写真を撮ってブログにアップすることは僕にとって大した手間でない一方、動画を撮って編集するのは時間もかかるし作業量も多いしでめんどくさい。特に一人で撮影しつつ顔出しをしないスタイルでやろうとすると、本当に手間が多い。
三脚での撮影は困ることが多い
一番困るのは三脚で撮影しているとき。どうしても被写体とカメラの間に自分が入って作業する必要があるため、自分自身の映り込みが結構多いのだ。
またカメラの目線は本来自分が見たい目線でもあるため、自分が被写体を正しい方向から視認できなくなる。PC組み立て動画を撮影してみた時に思ったが、視認できないと当然組み立てができないので、余計に時間がかかってとにかくめんどくさかった。
また三脚では被写体の真上にカメラを置くことが極めて難しい。このため、本当に見せたい画角でない角度にせざるを得なかったり、見せたい部分が写せなかったりといった問題も発生する。
俯瞰撮影用のカメラアームがほしい
というわけで俯瞰撮影ができるようなカメラアームが欲しい。立派なものを求めればきりがないが、スペースや予算の都合上、机にクランプでマウントできるようなタイプだと僕の環境では使いやすいだろうと考えた。
理想を言えばSLIKのクリエイターズKITが一番使いやすそうで良かった。ただ価格は2万円と(カメラ用品としては安価な部類だが)俯瞰撮影に挑戦する一歩としてはちょっと高い。もうちょっと手頃な物が欲しい。
Ulanzi ZJ02 カメラアームを買ってみた
そこで買ってみたのがUlanzi ZJ02というカメラアーム。関節が2個所+自由雲台で、関節もギアクランプ式でガチッと固定できそうなのが選定理由。価格もセールだと6000円台とそこそこ手頃なのが良かった。
価格やスペック面からこちらのUlanzi MT-88と最後まで迷ったのだが、SLIK クリエイターズKITと異なりクランプ部分の自由度がMT-88には無いため、画角の自由度が下がると考えた。
ただ、MT-88は耐荷重6kgに対してZJ02は耐荷重2kgとスペックは劣る。撮影で使っているCanon EOS R6 + RF 24-104mm F4 Lだと1.4kgあるので耐荷重2kgは少し心もとないが…まぁ揺らさなきゃ大丈夫だろうと楽観的に選んでみた。
箱の中身は本体とクランプのみ。取説は箱の裏に記載されるシンプルスタイルだが、製品自体がかなりシンプルなのでこれで必要十分。
本体はアルミ製でかなり軽量ながら、剛性感などはしっかりある感じ。1万円しない程度のアルミ三脚に近い印象といえば伝わるだろうか?個人的には必要十分。
ポールとポールの間にあるゴムを回すことでポールを伸縮させることができる。ポールには溝などが掘られておらず、360度自由に回転できる。
2個所の関節部分は上の写真のように、ギザギザの歯が噛み合うことによって固定される仕組みとなっている。このためネジを締め込んでさえいれば、カメラの重みで勝手に関節が動いてしまうことは発生しない。
先端に取り付けられた雲台もアルミ製で、若干ちゃちな印象が無いこともないが必要十分な感じ。ノブを緩めると雲台やその取付部分も360度自由に回転し、ノブを締め込むとその両方が同時に固定される。なかなか面白い。
ただこの雲台単体だとかなり使いづらい。カメラを常設しておくならさほど困らないが、頻繁に脱着したい場合は手間しか無い。なので僕はUlanzi FALCAM F38のベースプレートを取り付けてクイックリリース化させた。これで一気に使い勝手が向上する。
組み立ては特に説明するまでもないぐらい簡単。クランプを机に固定して、本体をクランプに突き刺し、ネジを締めるだけ。クランプは最大4.8cmの厚さまで加えることができるので、大抵の机なら大丈夫なはず。ただし机の端が斜めカットされているタイプだと使えない。
画角の自由度が高い
ポールを一番縮めた時のサイズが、
- 机から関節まで:約45cm
- 関節から雲台まで:約28cm
ポールを最大まで伸ばしたときのサイズは、
- 机から関節まで:約71cm
- 関節から雲台まで:約43cm
と、結構伸び縮みしてくれる。机の上で撮影することを考えると、よほど大きいものを真上から撮りたいとかでない限り十分なサイズ感。
根本を少し斜めにすることで奥の方にある被写体に寄せていくことができる。机の正面だけではなく、机の横などに設置することで、被写体にアプローチする方法を変えていけるのが便利。
更に工夫すると、このような超ローアングル撮影も可能になる。ミニ三脚以上に低い位置からの撮影もできるのは思っている以上に使える場面が出てきて面白かった。
またこのように折りたたんでおけば、ほぼ場所を取らないのも嬉しい。
2kgの耐荷重ギリギリのカメラも乗せられるが…
ものは試しと耐荷重2kgギリギリのカメラを乗せてみる。
実際こんな使い方をすることはまずありえないが、2kgのカメラを乗せてアームを横方向に長く伸ばした、かなり無理のある姿勢にしてみた。
これでも一応固定はできるものの、特にクランプと本体の差込口付近でのたわみが大きく、カメラを乗せるとアームがたわんでしまう。重みで垂れ下がってしまうことこそ無いが、あまりいい感じではない。
またやはり1.4kg程度のカメラを乗せてもたわみがあり、アームの揺れが収まるまでは少し待つ必要がある。全く動かないぐらいガチガチに固定されてほしい場合、明らかにこのアームは向いていない。実用上は1kg程度ぐらいのカメラまでがちょうど良さそうな印象。
適当に使うとギアクランプが痛む
これはギアクランプ式の宿命みたいなものだが、適当に操作するとギア部分が傷んでしまう。関節のネジをある程度緩め、ガリガリと言わせながら関節を動かすと、ギア歯はアルミ製故に簡単に削れてしまう。
関節のネジは完全には抜けないようになっているので、最大まで緩めて動かせば特に問題は起こらない。このアームはスピーディーな操作よりも、ある程度の時間をかけて画角を調整するものなので、そこで合う人合わない人が出てくるかもしれない。
俯瞰撮影に便利に使える
実際使ってみると、思っていた以上に便利に使えてよかった。画角を変えるのは簡単だし、ハイアングルからローアングルまで自由自在に画角を変えられるのがいい。もちろん重たいカメラを取り付けている分だけ、録画ボタンを押した直後は揺れが発生してしまうが、少し待てばよいだけ。
↑の動画は、組み立ての映像のほとんどを今回のUlanzi ZJ02カメラアームを使って撮影した。真上からの俯瞰撮影ができるようになって「ガジェットレビュワー感のある映像」になっているし、見せたいものもしっかり見せられている。何より自分自身の映り込みが一気に減ったので撮影も編集も楽になった。これは助かる。
Ulanzi ZJ02、多少安いなりの部分が無いこともないが、かなり便利に使えて良いカメラアームだった。少なくともスマホ位を乗せるのであれば何ら支障が無いどころか、むしろ過剰スペックかもしれない。動画撮影はもちろん、リモコンレリーズボタンなどを使えば写真撮影でも便利に使えるはず。ライトスタンドとして使うのにも便利そう。
コメント