Canon EOS R6 MarkⅡなどLP-E6NHバッテリーを搭載するミラーレス一眼カメラに、従来のLP-E6/LP-E6Nの互換バッテリーを入れると高速連写ができなかったり、電源ONからの立ち上がりが遅かったりという問題が起こることがわかった。
連射性能がまぁしょうがないとしても、立ち上がりが遅いのは実際結構困るし焦る。だからといって1個1万円の純正LP-E6NHを買うのは結構しんどい。どこかに良い社外バッテリーは無いものか…。
ロワジャパン RO-LP-E6NH
というわけで探していたら、高速連写可能を謳うバッテリーを発見した。
それがロワジャパン RO-LP-E6NHだ。各種通販サイトで「最新ICチップ搭載」と書かれているタイプがこの最新型。
Amazonの場合2個セットが4000円を切る価格で販売されているので、1個2000円。これは純正比で1/5の価格なので、ちゃんと使えるなら凄まじいコストパフォーマンスだ。
ややこしことに従来型のRO-LP-E6Nもちょっと安い価格で販売されているので、購入時は注意が必要。商品説明写真の品番をしっかりと確認してから購入しよう。
定格7.2Vで容量は2040mAh。これはCanon純正LP-E6NHの7.2V-2130mAhに比べると容量だけ90mAh小さい。
過去の経験から言っても互換バッテリーは大容量を謳いながらも実際使うと純正ほど持たないケースが今のところ100%なので、容量偽装をして無さそうな点は評価できる。また右上に型番があるので、旧製品を持っている人でも型番で見分けが可能なのも嬉しい。
外観はCanonのロゴやホログラムがないよくある互換バッテリーで、シボ加工された表面も今までの互換バッテリーと同様。
裏面ステッカーのデザイン的に、電池カバーをひっくり返すことで充電状態を管理できる仕様になっているのは素直に嬉しい。僕はあんまりこれを意識して使ったこと無いのだが、ミラーレス一眼カメラになってから電池持ちが心配で仕方がないので、これからは有効活用されるかもしれない。
高速連写可能で起動も純正同様のスピード
早速R6 Mk2に入れてバッテリー情報を見てみると、きちんとLP-E6NHと表示されている。バッテリー残容量や撮影回数、劣化度も正常に表示される。
電源のON/OFFを繰り返してみても起動は純正LP-E6NHと同様のスピード感。少なくともこれまでの互換バッテリーとは一線を画すスピードで立ち上がる。これなら特にストレス無く運用できる。
電子シャッターやメカシャッターで試してみても、高速連写可能な緑マークが表示された。実際に電子シャッターでの秒間40枚、メカシャッターでの秒間12枚連射ができることも確認できた。
ただし容量が80%を切ってくると高速連写ができなくなる。これは純正バッテリーでも同様なので、使い勝手としては純正と変わらない。
純正に比べると若干電池持ちが悪い
RO-LP-E6NHを実際の撮影に使用してみた。
容量が90mAh小さいので当然といえば当然なのだが、純正のLP-E6NHに比べると若干だが電池持ちが悪く、電池残量のゲージが減っていくスピードが早く感じる。あくまでも体感的にではあるが、純正比で4/5~3/4ぐらいの電池持ちのイメージだった。
往々にして社外バッテリーとはそういうものなので僕は気にしていないし、それよりも予備バッテリーが増えるメリットのほうが大きく感じる。が、この辺を気にする人はやはり純正を使用するべきだろう。
本体でのUSB PD充電にも対応
EOS Rシリーズの対応機種はPD充電対応充電器を使えば本体のUSB TypeCポートから直接バッテリーの充電ができる仕様になっている。ただしこれはLP-E6NHバッテリーでしか使えないのだが…。
ロワジャパン RO-LP-E6NHでもしっかり充電できることが確認できた。これができればバッテリー専用充電器が不要になるので、旅先での荷物を一つ減らすことができる。
コスパに優れるLP-E6NH互換バッテリー
安心感や耐久性で考えれば純正バッテリー一択だが、複数の予備バッテリーが必要なときにあんなに高価なものをたくさん買うのは難しい。ロワジャパン RO-LP-E6NHなら少なくとも動作に関しては純正同等だし、だめになってきたとしても買い替えるハードルが極めて低い。LP-E6NH互換バッテリーを探している人におすすめできる一品だ。
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